2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 都市居住環境特論 | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 川崎 直宏 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C35B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 都市居住環境の基本的な考え方と日本の都市居住環境計画の特徴について理解を深め、現在、直面する人口減少や少子高齢化,低炭素社会化,ストック型社会等における都市居住のあり方と居住環境計画との関係をテーマごとに掘り下げつつ考察する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式と学生の報告を含めたゼミ形式を併用して授業を行う。内容はPPTにより解説と具体事例をスライドにて提示し、必要に応じてプリントを配布する。教科書は特に使用しない。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
授業時間内に1~2回程度の報告を求める。この際のテーマの事前申告と説明・報告資料の準備を行う。 |
授業計画
第1回 | 都市居住環境とは -都市居住環境の概念と社会の中の住宅(ハウジング)を概念し、これを支える住宅政策や住宅供給の考え方を概説する。併せて日本の住宅の基礎状況を確認する。 |
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第2回 | 日本の都市住宅供給の変遷(1) -戦後から安定成長期に至る都市住宅供給の変遷を事例を通して解説し、時代状況に応じた政策理念や計画理念を認識し、都市居住環境の特徴を考える。 |
第3回 | 日本の都市住宅供給の変遷(2) -安定成長期から現在に至る都市住宅供給の変遷を事例を通して解説し、時代状況に応じた政策理念や計画理念を認識し、都市居住環境の特徴を考える。 |
第4回 | テーマ別講義:人口構成、人口動向の変容と都市居住環境(ゼミ形式) 生産年齢・非生産年齢人口構成の変容や団塊世代の動向と都市居住環境のあり方を考える。 |
第5回 | テーマ別講義:少子高齢社会の進展と都市居住環境(ゼミ形式) 進展する少子高齢社会の居住課題を高齢者福祉やコミュニティーのあり方を踏まえて考える。 |
第6回 | テーマ別講義:家族・世帯の変容と住宅計画・プランニング論(ゼミ形式) 高度成長期の家族像や現在の家族像の変化(単身等の増加)等から都市居住環境のあり方を考える。 |
第7回 | テーマ別講義:公共住宅政策・セーフティネット政策と都市居住環境(ゼミ形式) 住宅不足等から始まった公共住宅政策について、現在の新しい住宅貧困への対応への展開を考える。 |
第8回 | テーマ別講義:住宅の産業化、住宅生産の変遷、地域産業支援と都市居住環境(ゼミ形式) 住宅の産業化政策、生産工業化の変遷と今後の住宅生産・産業化と生産政策のあり方を考える。 |
第9回 | テーマ別講義:住生活基本計画について(ゼミ形式) 大きく変容した我国の住宅政策の理念と「住生活基本法」を核とした都市居住環境の方向を考える。 |
第10回 | テーマ別講義:ストック型社会の住宅供給、ストック再生(ゼミ形式) 空家問題、リフォーム・中古住宅市場、団地再生等のストック型社会の都市居住環境の方向を考える |
第11回 | テーマ別講義:分譲マンションの変遷と現在の課題(ゼミ形式) 近年の都市居住の主要形態である分譲マンションの持続と管理・改修・建替え問題を考える。 |
第12回 | テーマ別講義:地域からの住まいづくりと地方創生(ゼミ形式) 地方主体性や地方創生を題材にコンパクトシティー化やエリアマネジメントの課題と可能性を考える |
第13回 | テーマ別講義: 東日本大震災における住宅供給(ゼミ形式) 東日本大震災における住宅整備を題材にまちづくりや住宅供給のしくみや体制等のの課題を考える。 |
第14回 | まとめ -テーマ別講義のまとめ:今後の都市居住環境の課題 |
第15回 | まとめ -理解度の確認 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
平常の授業への取り組みやレポート提出などを総合して評価する。 具体的目安は、平常の授業態度(40%)と講義内に課すテーマ別報告レポート(20%),および最終講義時の論述式のレポート(40%)。 |
質問への対応 | 授業中を中心に対応する。(授業時間内に質問時間を設ける) |
研究室又は 連絡先 |
都市計画研究室 長岡(03-3259-0700) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |