2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築材料特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 桝田 吉弘 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C53B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 建築物の長寿命化は地球環境保全の観点から非常に重要な課題である。特にRC造建築物の寿命を支配するコンクリートの耐久性に関する知見は建築学を学ぶものにとって必要不可欠である。この授業では主としてRC造建築物に生じる劣化現象のメカニズム,調査・診断手法,補修設計,補修工事,耐久設計手法に関して実務に対応できる知識・能力を養うことを目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式と調べてきた内容についてゼミ形式で授業を進める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
建築材料に興味がある人 |
授業計画
第1回 | 鉄筋コンクリート造建築物に生じる劣化現象(ひび割れ,中性化,鉄筋腐食など) |
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第2回 | コンクリートの中性化進行のメカニズムおよび中性化に及ぼす各種要因の影響 |
第3回 | コンクリート中への塩化物イオン浸透のメカニズム |
第4回 | コンクリート中の鉄筋腐食のメカニズムおよび鉄筋腐食に及ぼす各種要因の影響 |
第5回 | コンクリートの凍害,アルカリ骨材反応,化学腐食による劣化メカニズム |
第6回 | コンクリートの乾燥収縮および乾燥収縮ひび割れ発生のメカニズム |
第7回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (1)コンクリートに発生するひび割れの形態と推察される要因 |
第8回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (2)中性化 |
第9回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (3)塩害 |
第10回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (4)アルカリ骨材反応 |
第11回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (5)凍害および化学的劣化 |
第12回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (6)乾燥収縮および他のひび割れ |
第13回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (7)モルタル塗り仕上の剥離 |
第14回 | 鉄筋コンクリート造の各種補修技術 |
第15回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久設計 |
その他
教科書 |
特定の教科書は使用しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断・補修指針・同解説』 日本建築学会
『鉄筋コンクリート造建築物の耐久設計・施工指針・同解説』 日本建築学会
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成績評価の方法 及び基準 |
課題に対して提出したレポートと授業時に発表した内容を査察。 |
質問への対応 | 随時受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
中田研究室(駿河台校舎5号館566-A室) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:20 ~ 13:20
金曜 駿河台 15:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
学生が設計事務所や建築工事現場に行ったときに建築物の耐久性について理解していないと,業務において支障が出るため,この科目は極めて重要である。 |