2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 港湾空間計画特論 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 新井・近藤(健) | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D13B |
クラス |
概要
学修到達目標 | これからの時代にふさわしい発想力豊かで、行動的で実践的な技術者の素養と態度を強めるため、本講義では、港湾をフィールドとし、空間形成の歴史、ここでこれから展開する政策と各種プロジェクトの知見を学ぶ。我が国は、四面を海に囲まれた津々浦々の国といわれるように海との係り合いが強く、多くのみなとまちや豊かな文化を持っている。港をもつ全国の市町村は40%を超えている。いつの時代もこれらをどうデザインするかは、我が国の将来に係る大きな課題である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
国土交通省や一般財団法人みなと総合研究財団などのテーマ毎にとりまとめている資料を基に講義を行う。併せて日本港湾協会等の関連する資料も配布する。また横浜港・川崎港の現地視察を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
予め配布している資料を一読し、不明な専門用語は事前に参考書等により調べ、質問事項を整理し、授業に臨むこと。 |
授業計画
第1回 | 我が国の港湾空間の特性と課題 教官の体験に基づく、これからの技術者に求められる実践的資質の必要性 |
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第2回 | 我が国の港湾政策の変遷とこれを支えた技術者像 |
第3回 | 港湾空間の特性 ケーススタディとして横浜港・川崎港 |
第4回 | 現地視察 船舶にて横浜港・川崎港を視察し、併せて国土交通省から港湾政策の説明を受ける |
第5回 | 港湾の国際競争力の強化1(国際コンテナー戦略港湾) |
第6回 | 港湾の国際競争力の強化2(エネルギー産業、国際バルク戦略港湾) |
第7回 | 港湾の強靭化1(津波、東日本大震災事例、東海・東南海・南海沖地震対策) |
第8回 | 港湾の強靭化2(高潮、侵食、粘り強い構造物、面的防御) |
第9回 | 港湾環境事業1(ゼロエミッション、洋上風力発電、遠隔離島) |
第10回 | 港湾環境事業2(生物共生型構造物、人工干潟、浚渫土砂リサイクル) |
第11回 | 港湾空間の再編1(港湾施設の維持修繕) |
第12回 | 港湾空間の再編2(地方の創成、クルーズの振興) |
第13回 | 港湾空間の再編3(パブリックアクセス計画、国内国際事例) |
第14回 | 港湾空間の再編4(パブリックアクセス計画、文化、景観) |
第15回 | 個別テーマによる政策提言と全体討議 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
港湾学術交流会 『新版 港湾工学』 朝倉書店 2014年 第1版
国土交通省港湾局 『数字でみる港湾2014 港湾ポケットブック』 (社)日本港湾協会 2014年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
テーマを定め、一定量の論文の提出より総合的に判断する。評価要素としては、与えられた命題に適切に対応しているか否かが評価の基本である。併せて、講義した港湾政策と港湾空間の特性についてどこまで理解を深めている。与えられたたテーマに関しての分析力と取り纏め能力および課題の思考のプロセスなどを主要な評価基準としている。 |
質問への対応 | 新井:授業中及びメールにて随時 |
研究室又は 連絡先 |
特定非営利活動法人リサイクルソリューション 会長 〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-11-8 美和ビル3階 TEL:03-3523-3155 FAX:03-3523-3156 E-mail:araiy@kkf.biglobe.ne.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
これまでの学部での学習は、要素的基盤的な技術の習得が主なものであった。しかし、社会で必要とされる人材はこれに基づき、さらに幅広い知恵へと統合することが求められる。実践的な能力を有する技術者が求められている。本講義は港湾空間をケーススタディとして、この実践的な能力習得へのアプローチを試みている。 |