2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 浮体工学特論 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 前田 久明 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D14B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 規則的ならびに不規則な海洋波浪中における浮体運動のメカニズムについて学ぶ。浮体に作用する流体力として、radiation流体力、diffraction流体力、波強制力について学び、これらの流体力間の関係式を導く。また、時間領域と周波数領域での運動方程式の間の関係についても学ぶ。さらに、不規則海洋波浪については、その実態、表現方法、予測、設計への活用方法について学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主としてPower Pointを用いる。必要に応じて黒板を使用する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
流体力学の初歩、ならびに、複素関数論の初歩を学んでいることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス、浮遊構造物の歴史と現状と将来展望 |
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第2回 | 浮遊構造物の安定性、復原性 |
第3回 | 規則波中浮体運動理論:流体力の境界値問題、2次元流体力(定常動揺問題)、境界値問題、固有関数、グリーン関数 、波無しポテンシャル、速度ポテンシャル、Kochin関数、グリーンの定理による速度ポテンシャルの表現、 |
第4回 | 規則波中浮体運動理論:浮体と流体の相互作用、別所の逆時間ポテンシャル、2次元問題、3次元問題、浮体に作用する流体力、、 |
第5回 | 規則波中浮体運動理論: radiation流体力、グリーン定理、相反定理、波強制力、Haskindの関係、Haskind-Newmanの関係, Kochin関数間の関係、透過波と反射波、 |
第6回 | フーリエ解析、スペクトル解析 |
第7回 | スペクトル計算法、線形応答 |
第8回 | 規則波・不規則波、 海洋波スペクトル |
第9回 | 有義波高、設計波高 |
第10回 | 不規則波中浮体運動理論:周波数領域と時間領域の運動方程式、時間領域での流体力 |
第11回 | 不規則波中浮体運動理論:時間領域における運動方程式、付加質量と造波減衰係数の関係、クラメールス・クレーニッヒの分散公式 |
第12回 | 波浪発電理論, 弾性浮体の波浪中挙動、係留、海洋都市 |
第13回 | 多方向不規則波中の浮体の挙動、弾性浮体と海震 |
第14回 | 口頭試問およびレポート課題の解説 |
第15回 | 口頭試問およびレポート課題の解説 |
その他
教科書 |
小山健夫、藤野正隆、前田久明 『船体と海洋構造物の運動学(元良誠三監修)』 成山堂 2000年 第2版
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
日野幹雄 『スペクトル解析』 朝倉書店 2000年 第1版
M. Ochi, OCEAN WAVES, Ocean Technology Series, Cambridge University Press, 1998, 1 edition
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への参加意欲:50点満点。各回5点(研究室の実験補助等で欠席の場合は申し出ること。内容確認の上で授業への参加意欲を考慮する。) 授業中の質問:20点満点。各回10点。 レポート提出:30点満点。 単位取得条件:出席5回以上、かつ、質問1回以上、かつ、レポート1件以上提出。 |
質問への対応 | 講義時間内での質問はその場で回答する。メールによる質問は、メールで回答するか、次の講義時間内で回答する。 |
研究室又は 連絡先 |
海洋空間利用研究室(13号館4階)maedah@iis.u-tokyo.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 16:40 ~ 18:10 13号4階 海洋空間利用研究室
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学生への メッセージ |
積極的に、授業中に質問を発することを期待する。 |