2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 海洋構造物建設特論 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 惠藤・宮本 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D52B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 海洋・港湾構造物の設計は,平成19年に35年ぶりの全面改正が行われ,仕様設計体系から性能設計体系に移行したため,今後これら構造物の計画・設計には,更なる自由度と設計者の創意工夫が求められることとなる.そこで本講義では海洋・港湾構造物に関する企画・計画・設計に必要な建設技術について論じる. 本科目では海洋・港湾構造物に関する建設技術に着目し,上級技術者として踏まえておくべき必要知識を修得することを目標とする. |
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授業形態及び 授業方法 |
主としてパワーポイントによる講義.必要に応じて黒板を使用する.また適宜,資料を配布する. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
海洋・港湾構造物に関する企画・計画・設計に必要な建設技術に強い関心を持っていること. |
授業計画
第1回 | ・授業内容と計画 港湾の主要施設の計画 (防波堤,係留施設) |
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第2回 | ・防波堤の設計と施工 (防波堤の波力,ケーソンによる重力式構造物の建設など) |
第3回 | ・係留施設の設計と施工 (各種構造形式,土圧,杭の支持力,防食など) |
第4回 | ・波浪観測装置の開発経緯と海洋構造物としての構造的特性 (テンションレグ,ブイ,マフコタワーなど) |
第5回 | ・海底での基礎工法とトンネルの建設 (ニューマチックケーソン,井筒基礎工法,沈埋トンネル) |
第6回 | ・関西国際空港整備と羽田空港拡張工事 (軟弱地盤での大規模埋め立て,人工地盤,メガフロートとの議論) |
第7回 | ・海洋構造物の施工技術と海域環境配慮 (作業船の種別の解説と環境配慮の事例紹介) |
第8回 | ・中間課題解説 |
第9回 | ・海洋構造物の設計・施工手順の概要 (環境条件の設定,基礎設計,構造設計,建造と設置) |
第10回 | ・海洋構造物に作用する荷重,設計荷重 (風力,波力,流れによる力,死荷重,衝撃など) |
第11回 | ・海洋構造物の構造設計 (各種設計方法) |
第12回 | ・海洋構造物の建造と設置 (建造と設置方法,支持方法など) |
第13回 | ・浮体式海洋構造物の復元性 (浮体の安定性,メタセンター,復元てこなど) |
第14回 | ・海洋構造物の維持管理,腐食 (使用材料,腐食のメカニズムと対策など) |
第15回 | ・最終課題解説,総括 |
その他
教科書 |
特になし
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
吉田宏一郎 『海洋構造力学の基礎』 成山堂書店
吉田宏一郎 『海洋工学の基礎知識』 成山堂書店
元良誠三 『船体と海洋構造物の運動学』 成山堂書店
日本造船学会海洋工学委員会 『超大型浮体構造物の構造設計』 成山堂書店
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への参加意欲や課題の実施状況などを考慮して総合的に評価する. |
質問への対応 | 授業中,ならびにメールでの質問を受け付ける. |
研究室又は 連絡先 |
惠藤:13号館4階1341室 eto.hiroaki@nihon-u.ac.jp 宮本:横浜国立大学 miyamoto-takujiro@ynu.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 09:00 ~ 10:30 1341室
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学生への メッセージ |
海洋・港湾構造物の企画・計画・設計を行う上で,陸上の建築物とは異なり,どのようなことを考慮し,何に注意を払わねばならないかといった内容を中心に解説する. |