2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 弾塑性学Ⅰ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 加藤 保之 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E14A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 大変形解析を行う際に重要な因子である幾何学的非線形性と塑性及び粘弾性によって代表される材料非線形性の2つについて、理論的な取り扱いとその具体的な応用例を学習する。 この講義では、以下の項目を主に習得していく。 1) 有限変形に対する合理的な歪や応力の記述 2) 弾性と粘性、塑性 3) ベクトルの数学的記述と計量基本テンソルの概念 4) 大変形解析の概念 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書と少人数による輪講形式の講義の両方による。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
材料力学、弾性学など、固体力学の基礎知識を有する者 |
授業計画
第1回 | 弾塑性学Ⅰで取り扱う講義内容の紹介、弾塑性学Ⅰの講義の進め方、授業計画について、成績の評価方法などの講義概要の説明 塑性変形と辷り機構 |
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第2回 | 弾性変形と塑性変形の基本的な相違点 塑性変形の記述に対して妥当な歪の概念 |
第3回 | 通常用いられる伸び歪と対数歪 合理的な応力と歪の関係 |
第4回 | 時間依存性の特徴を持つ材料 粘弾性体の応力と歪 |
第5回 | 粘弾性体の力学的モデル |
第6回 | Eulerの座標系とLagrangeの座標系 塑性変形の取り扱い方 |
第7回 | ベクトルの記述(相逆基本ベクトル、ベクトルの反変、共変成分) |
第8回 | ベクトルの記述(反傾、共傾、不変量) |
第9回 | テンソルと塑性歪増分の関係 計量基本テンソル |
第10回 | 歪テンソルの増分の解析的表示 |
第11回 | 一般の構造解析で用いられている有限歪の表示法 グリーン(Green)の歪テンソル(1) |
第12回 | グリーン(Green)の歪テンソル(2) |
第13回 | ビオラ・キルヒホッフの応力 コーシーの応力 |
第14回 | 異方性体の取り扱い方、大変形解析の考え方 |
第15回 | まとめ、課題の解説 |
その他
教科書 |
必要の都度プリントを配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
小林 繁夫、近藤 恭平 『弾性力学』 培風館 1987年 第1版
山田 嘉昭 『塑性・粘弾性』 培風館 1980年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
講義は輪講形式で行うので、輪講の際の発表状況とレポート点を総合し、100点満点で評価をする。 |
質問への対応 | 下記のオフィスアワーの時間以外にも随時受け付ける。質問や面会の予約可能(メールアドレスは、下記の通り) |
研究室又は 連絡先 |
3号館4階、加藤研究室(348B室)、E-mail: kato@mech.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 13:20 ~ 14:50 駿河台校舎3号館4階348B 加藤研究室
水曜 駿河台 12:10 ~ 14:50 駿河台校舎3号館4階348B 加藤研究室
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学生への メッセージ |