2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 熱工学特論Ⅲ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 吉田 幸司 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E36A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 主要なエネルギー発生源としての燃焼現象について講義する.燃焼現象の物理的・化学的性質,各種燃料の燃焼形態と燃焼過程,燃焼生成物の生成機構など燃焼の基礎原理について解説する.また,新燃焼技術などの応用技術について,内燃機関を例にとり解説する.この講義では以下の項目の理解を学習達成目標とする. ①反応機構,素反応,燃焼計算を理解すること. ②発熱量,断熱燃焼温度,化学平衡,標準生成熱,反応熱を学ぶこと. ③熱爆発,連鎖分岐爆発について理解すること. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心とした講義形式で行う.また,学会等で発表された燃焼に関する最新の研究成果を紹介する.また,受講している大学院生が現在行っている研究に関する発表を行う.この各人の研究発表では,研究目的,現在までの結果,特に直面している問題について討論を行う. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部卒業時に熱力学、内燃機関に関する講義の単位修得/受講経験があること. 以下の項目に関連する知識のあること. 熱力学の第1法則 熱力学の第2法則 理想気体の状態方程式、状態量と状態変化、理想気体の状態変化(定容変化 等温変化 等圧変化 断熱変化)、定容比熱 定圧比熱、閉じた系と開いた系、絶対仕事と工業仕事、エンタルピ、エントロピ |
授業計画
第1回 | 講義内容の解説と受講生の研究内の紹介 |
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第2回 | 燃焼の基礎 気体燃料、液体燃焼、固体燃料の燃焼に関して講義する. |
第3回 | 燃焼の基礎 気体燃焼の分類、層流予混合火炎に関して講義する. |
第4回 | 燃焼の基礎 予混合層流火炎の熱理論に関して講義する. |
第5回 | 燃焼反応 気相反応の反応機構に関して講義する. |
第6回 | 燃焼反応 一段総括反応式、素反応に関して講義する. |
第7回 | Combustion Third Editionによる輪講 |
第8回 | Combustion Third Editionによる輪講 |
第9回 | Combustion Third Editionによる輪講 |
第10回 | 燃焼反応 アレニウス関数、アレニウスプロットに関して講義する. |
第11回 | 化学反応 一次反応に関して講義する. |
第12回 | 化学反応 二次反応に関して講義する. |
第13回 | 化学平衡 反応熱(反応エンタルピー)に関して講義する. |
第14回 | 自着火 熱爆発、セミョーノフの爆発限界に関して講義する. |
第15回 | 自着火 連鎖分岐爆発、爆発限界と冷炎反応に関して講義する. |
その他
教科書 |
教科書は特に指定しない.
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
水谷幸夫 『燃焼工学』 森北出版株式会社 2002年 第3版
水谷幸夫 『燃焼工学入門』 森北出版株式会社 2003年 第1版
燃焼工学に関連する書籍は多数あり,自分で読みやすいものを参考書として用いて良い.各自が所有している書籍の内容に関して質問がある場合は,個別に受け付ける.
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成績評価の方法 及び基準 |
講義終了時に課題を与え,課題に対するレポートによって評価する. |
質問への対応 | 授業終了後,21時まで駿河台校舎3号館316室にて質問等を受け付ける.また,メールで質問や面会の約束を受け付ける. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎3号館316室 03-3259-0733 yoshida@mech.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:10 ~ 13:20 3号館1階316室
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学生への メッセージ |