2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 自動車工学特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 景山 一郎 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E52B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 自動車用タイヤの力学的モデルを理解する。これをもとに自動車の運動方程式の構築について、復習する。 この知識をもとに、多自由度系車両の例として連結車両および二輪車の運動の概要を理解する。次に自動車を操縦する人間の制御動作モデルについて学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式で実施する。またパワーポイントおよび動画を用い視覚的に理解できるように構成する。 また中間ならびに最終講義においてレポート等の課題を出し理解度の確認を行うとともに評価の資料とする。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
自動車の基礎運動方程式の復習を行っておくこと。さらに、毎回の授業計画に記載されている準備学習の内容について、事前に予習を行うこと。 |
授業計画
第1回 | 自動車工学概論(Ⅰ) 自動車工学に関わる予備知識、本講義で学修する概要 【準備学習】自動車工学全般にわたり参考書を確認しておくこと |
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第2回 | 自動車工学概論(Ⅱ) 自動車の歴史、自動車に係る現在および今後の課題 【準備学習】自動車の歴史、将来の技術等について学修すること |
第3回 | 自動車の運動力学 車両運動力学を学上での要素、タイヤ特性の基礎 【準備学習】自動車の運動力学について参考書を確認しておくこと |
第4回 | タイヤの特性(I) タイヤの前後方向力・横方向力の特性を説明する.また、力発生機構として前後力について解説する。 【準備学習】参考書のタイヤ特性について確認しておくこと |
第5回 | タイヤの特性(II) タイヤの横力のモデル化について解説する。 【準備学習]参考書のタイヤのモデル化の部分について確認しておくこと |
第6回 | 自動車の運動(I) 自動車の運動に関する座標系(慣性座標系と動座標系)およびタイヤの横すべり角の求め方について概説する。 【準備学習】自動車の運動について参考書を確認しておくこと。 |
第7回 | 自動車の運動(II) 自動車の基礎運動方程式の誘導について解説する。 【準備学習】自動車の基礎運動方程式について参考書を確認しておくこと。 |
第8回 | 自動車の運動(Ⅲ) 自動車の基礎運動方程式の解について解説し、自動車の運動特性について理解する。 【準備学習】自動車の状態方程式、伝達関数について参考書を確認しておくこと。 |
第9回 | 二輪車の定常運動の取り扱い(I) 二輪車の座標系、幾何学的な取り扱い方について解説する。 【準備学習】車両運動の座標系・定常円旋回特性について学修しておくこと。 |
第10回 | 二輪車の定常運動の取り扱い(II) 乗員の乗車姿勢や空気抵抗の影響等について解説する。 【準備学習】二輪車の定常特性について学修しておくこと。 |
第11回 | 二輪車の運動方程式(I) 二輪車の座標変換と運動を表す状態量 【準備学習】座標変換について学修しておくこと。 |
第12回 | 二輪車の運動方程式(Ⅱ) 運動の基礎的な考え方および座標変換について解説する。 【準備学習】加速度と座標変換について学修しておくこと。 |
第13回 | 二輪車の運動方程式(Ⅲ) 基礎運動方程式の誘導と基本となる振動モードについて解説する。 【準備学習】根軌跡について学修しておくこと。 |
第14回 | 自動車を運転する人間のモデル化について(I) ドライバの制御動作に関する基本的な考え方を解説する。 【準備学習】人間の制御動作について学修しておくこと。 |
第15回 | 自動車を運転する人間のモデル化について(II) 伝達関数モデルの概要並びに前方注視モデルの考え方について解説する。 【準備学習】ドライバモデルについて学修しておくこと。 |
その他
教科書 |
教科書は使用しない。下記に記載されている参考書を参照すること。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
安部正人 『車両運動力学の理論形成と応用』 自動車の運動と制御 東京電気大学出版会 2008年 第1版
景山克三・景山一郎 『自動車力学』 理工図書 2007年 第7版
H.B.Pacejka, Tyre and Vehicle Dynamics, Butterworth-Heinemann, 2006, 2 edition
Vittore Cossalter, Motorcycle Dynamics, Race Dynamics, 2002, 1 edition
上記参考書を必要に応じて読んでください。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績は下記の基準で評価する。 講義中の演習:30%、中間時に出す課題レポート:30%、終了時に提出する課題レポート:40% なお、課題は講義中に示す。 |
質問への対応 | 質問は講義中および講義終了後に受け付けます。また必要に応じてメールによる質問に対応します。その場合の件名にはかならず【自動車工学特論II質問:学生番号 氏名】と記載すること。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室は日本大学生産工学部津田沼校舎12号館504室(〒275-8575習志野市泉町1-2-1)TEL:047-474-2337 e-mail: kageyama.ichiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
自動車の運動、オートバイの運動に興味のある学生、ならびに人間の制御動作に関心のある学生の受講を歓迎します。 |