2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 流体工学特論Ⅲ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 藤田 肇 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E53A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 流体工学の中で特に制御が困難とされている流体騒音の低減に関する基礎的な事柄を学ぶ。ポテンシャル流れの基礎理論,翼理論,理想流体の支配方程式の流体音響への応用,音源項のある波動方程式の導出とその解法,流体騒音の発生機構,流体機械騒音の制御への適用を取り上げる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
配布プリント,論文,板書を中心に講義をすすめる。シラバスは学習進度の目安であり、講義の進捗状況及び学生の理解度により前後することがある。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部において流れの力学I,Ⅱ,Ⅲ,流体工学I,Ⅱを履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス,流体音響の特徴,流体音響学発展の歴史,音響学の基礎 |
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第2回 | 音圧,粒子速度,音のパワー,平面波と球面波 |
第3回 | 理想流体の支配方程式,流れの関数,速度ポテンシャル,複素ポテンシャル 簡単な流れの例,平行流,湧き出し,2重湧き出し |
第4回 | 渦と循環,円柱周りの流れ,2次元翼の揚力理論,クッタの条件 |
第5回 | 理想流体支配方程式の音響への適用,波動方程式の導出 |
第6回 | 音源のモデル化,圧縮性流体と音源の扱い,単極,双極,多重極展開 |
第7回 | 流体音響における波動方程式の導出 |
第8回 | 波動方程式の解,ジェット騒音,翼騒音 |
第9回 | 非定常翼理論 |
第10回 | 非定常翼理論と波動方程式の結合 |
第11回 | 送風機騒音への適用 |
第12回 | 高速車両への適用 |
第13回 | 流体騒音の計測 |
第14回 | Special Topics |
第15回 | これまでの復習、課題の説明。 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
James Lighthill, Waves in Fluids, Cambridge University Press, 1978
M. S. Howe, Theory of Vortex Sound, Cambridge Texts in Applied Mathematics, Cambridge University Press, 2003
必要な技術論文は授業で配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートによる評価 |
質問への対応 | 研究室在室時(授業ある木・金)はいつでも対応します。 下記メイルで在室を確認してください。メイルでの質問にも対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台3号館318室 e-mail:fujita@mech.cst.nihon-u.ac.jp, tel/fax:03-3259-0738 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
流体騒音,特に風きり音は飛行機,新幹線,自動車,送風機,風車,電線など広範囲で問題になっており,まだ未解決の問題がたくさんあります。 |