2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 機械材料Ⅰ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 吉江 伸二 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E55A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 産業界を代表する自動車、航空機、車両等の主たる機械材料は、鉄鋼、合金及び複合材が世 界の趨勢である。これらの機械的諸性質を材料間で比較しながら、よく理解し、機械設計者として現実的に対応できるように、材料の選択眼を養うことを目標とする。前期から後期にかけて、毎回の講義の初めに重要度の高い機械材料の順に一材料毎に詳細を説明し、応用を紹介して行く。 |
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授業形態及び 授業方法 |
キーとなる部分を記入したプリントを配布する。講義を聞いて自分の理解につなげる部分を 書き込み、自分用のテキストを作成するつもりで授業に臨んでもらう。今日的問題については、論文等から最新のデータをpdf等の視聴覚映像を用いて講義する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部時代に学んだ材料力学、機械試験の実習を自分なりにレヴューし、疑問点や不安材料を 洗い出しておき、質問や議論に用い、解消して行くこと。日経新聞等の産業面を見て、国内での鉄・非鉄・複合材の需要と動向を追っておく。 |
授業計画
第1回 | 機械材料の現状を俯瞰、概説 |
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第2回 | 材料の強さと変形1(応力-ひずみ-ひずみ速度-ひずみエネルギ) |
第3回 | 金属の結晶構造の概説 |
第4回 | 結晶構造と機械的性質 |
第5回 | 転位と塑性変形1 |
第6回 | 転位と塑性変形2 |
第7回 | 複合材を含めた材料の強さと変形2 |
第8回 | 金属の降伏条件 |
第9回 | 金属以外の降伏条件 |
第10回 | ひずみ速度依存性(高速負荷下における材料強度の変化) |
第11回 | 衝突、爆発時の材料の衝撃挙動 |
第12回 | 破壊;延性破壊と脆性破壊 |
第13回 | 材料の等方性と異方性 |
第14回 | 安全な構造物を構築するための機械材料の選択方法 |
第15回 | 期末試験及びその解説 |
その他
教科書 |
日本機械学会 JSMEテキストシリーズ出版分科会 『機械材料学』 JSMEテキストシリーズ 日本機械学会 2008年 第初版
購入は必要としない。必要な時に校内図書館を利用方。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
Erich G. Thomsen他、工藤英明 訳, 金属塑性加工の力学, コロナ社, 1976, 4 edition
購入は必要としない。他、webにて鉄鋼会社等のホームページから公表されている社内報の散見を勧める。
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成績評価の方法 及び基準 |
ほとんど毎回の講義で課題を与える。その対応結果を基礎点とする(50%)。自分で作成したテキストを持ち込む期末試験を実施(50%)。 |
質問への対応 | 授業にて対応 |
研究室又は 連絡先 |
星野倫彦研究室内(yoshie_s@impact-lab.jp) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
疑問点等、随時メールにて対応。共通的な問題は、本授業出席者全員と共有し、授業にて討議する。 |