2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 航空宇宙工学専攻
設置情報
科目名 | システム安全工学 | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柚原 直弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | G45A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 安全で安心して暮らせる豊かな社会の実現のため、この講義では様々な分野における安全問題の構図を包括的に捉えて、その解決を図るための分野共通化の思想やリスクベースの工学的方法や方法論について論考し、それらの理解を深める。 |
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授業形態及び 授業方法 |
配布する資料(教材プリント、論文)とスライドを使用した講義形式。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
特になし。システム工学の知識があればなお良い。 |
授業計画
第1回 | 序論 技術システムの変遷と事故、技術システムの受容、技術システムの安全化 |
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第2回 | 安全問題の本質 事故事例、事故の共通な特徴、安全問題の構図、など。 |
第3回 | 安全の定式化 安全の概念と定義、ロバストネス/レジリエンスの概念、安全と信頼性、安全とセキュリティ、など |
第4回 | 事故概念と事故モデル 事故とは何か、事故事象の予測可能性、“想定外事象”、事故解析、事故モデル、など。 |
第5回 | 分野共通化の思想1 システム概念、システム思考、システム構成、システムズアプローチ、など。 |
第6回 | 分野共通化の思想2 同形性、システム構造を求める方法論、など。 |
第7回 | リスクベースの安全管理 リスク概念、安全管理の思想、安全管理活動、システム安全プログラム計画、など。 |
第8回 | システム安全解析 システム安全解析の思想、システム安全アセスメントのプロセス、安全解析計画、など。 |
第9回 | システム安全解析技法1 予備ハザード解析(PHA)、故障モード・影響解析(FMECA) |
第10回 | システム安全解析技法2 イベント・ツリー解析(ETA)、フォールト・ツリー解析(FTA)1 |
第11回 | システム安全解析技法3 フォールト・ツリー解析(FTA)2、確率論的安全解析 |
第12回 | 技術システムの安全設計1 安全設計の思想、本質的安全設計と制御安全設計、ソフトウェア安全、など。 |
第13回 | 技術システムの安全設計2 安全設計法技法、安全規制/規格、など。 |
第14回 | 応用事例を用いた「授業の理解度確認」1 ヒューマン・マシン・インタラクション設計 |
第15回 | 応用事例を用いた「授業の理解度確認」2 有人宇宙機の安全確保 |
その他
教科書 |
使用しない
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
授業時に言及する。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題に対するレポートを80%、授業時の討論への参加を20%、として評価。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
授業時に指示する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
これまでの分野ごとの安全に関する学問を横断する新しい学問です。 |