2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 航空宇宙工学専攻
設置情報
科目名 | 流体力学 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 航空宇宙工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 本橋 龍郎 | 履修期 | 年間 |
単位 | 4 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G61A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 学部で履修した流体力学の復習とその発展。主に、運動方程式、境界層、流れの不安定性、乱流について講義を行なう。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
講義録を基に、講義形式で行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部で「流体力学」を履修していること。 |
授業計画
第1回 | 流体力学とは何か?この講義で取り上げる内容について述べる。 |
---|---|
第2回 | 運動方程式の導出(変形速度と歪、回転、平行移動)、運動方程式の表現(ベクトル表示、テンソル表示)について |
第3回 | 運動方程式の基本特性(レイノルズ数の依存性、非線形性)について議論する。 |
第4回 | 簡単な流れ場の解析解について述べる。 |
第5回 | 数値解等の具体的な流れ場を取り上げる。 |
第6回 | 渦度の定理と渦度方程式の導出を行う。 |
第7回 | トピックとしてカルマン渦列(の安定性)を取り上げる。 |
第8回 | 境界層近似の考え方 |
第9回 | 境界層方程式の解法(平板の場合の解)・・・圧力勾配のない場合 |
第10回 | 境界層方程式の近似解法・・・運動量積分方程式(圧力勾配のある場合)の計算法 |
第11回 | 流れの安定性について(基礎的な考え方)・・・擾乱 |
第12回 | 微小撹乱に対する線形近似による線形安定論 |
第13回 | Orr-Sommerfeld方程式の導出 |
第14回 | 非粘性安定理論 |
第15回 | 直線近似による線形安定理論 |
第16回 | 粘性を考慮した非粘性解の修正 |
第17回 | 中立曲線の例(境界層、噴流、二重円筒、二次元ポアジュイユ流れ) |
第18回 | 乱流とは何か? 乱流入門 |
第19回 | レイノルズの運動方程式・・・平均流れと変動の分離 |
第20回 | 渦度方程式の分解(テンソル表現) |
第21回 | 圧力方程式の分解 |
第22回 | 薄い剪断層の近似 |
第23回 | 乱流の中の長さスケール・・・各項のオーダー見積もり |
第24回 | 溝乱流の構造(二次元溝流れ)の特性 |
第25回 | 円管内乱流の構造と壁近傍の特性 |
第26回 | 乱流の中のエネルギ収支 |
第27回 | 壁壁法則の成り立つ領域の構造 |
第28回 | 乱流境界層とバーストの発生 |
第29回 | 粗面近傍のエネルギ流れ |
第30回 | 乱流の数値計算 |
その他
教科書 |
本橋龍郎 『流体力学特論』 2015年
谷一郎先生の講義録をもとに再編集したもの。
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
各テーマごと(運動方程式、境界層等)に参考文献を紹介する
|
成績評価の方法 及び基準 |
レポートを4回(4x25%)提出して頂く。 |
質問への対応 | 講義後 |
研究室又は 連絡先 |
航宇事務室 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
基礎の数学(微分方程式・ベクトル解析等)を復習しておくこと。 |