2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | 宇宙通信システム工学 | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 三枝・高野(忠) | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J35A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 宇宙通信システムの学習を通して,実際の宇宙システムを実現する力を養うと共に,社会に出てからの応用力を身につける. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義および見学 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
1.本専攻の学生は、学部での通信工学や電磁気学の基礎があれば良い。 2.電子工学専攻以外の学生は、本科目の履修目的を明確に持っていれば良い。 3.電気電子工学の基礎と言うよりも、応用に興味あること。 |
授業計画
第1回 | 1. 宇宙通信システムとは?ミッションとバス 2. 人工衛星など宇宙飛翔体の構成.超小型衛星や宇宙基地,太陽発電衛星などの差異 |
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第2回 | 3. 深宇宙通信: システム構成,大電力送信,微小電力受信,大形アンテナの構成方法 |
第3回 | 3. 深宇宙通信:送信・受信の搬送波,電力関係の計算(Friisの式),変調と復調 |
第4回 | 4. 衛星通信,衛星放送:システム構成 |
第5回 | 4. 衛星通信,衛星放送:雑音とNF(雑音指数), 熱雑音,ショット雑音 |
第6回 | 5. レーザ通信:システム構成,ファイバと無線, 宇宙応用 |
第7回 | 5. レーザ通信 :光波の変調・復調,雑音 |
第8回 | 6. レーダ: システム構成,マイクロ波の送信と受信,時間計測と波形,ドップラ,フーリエ解析,伝達関数 |
第9回 | 8. 衛星の距離測定:RARRの原理,通信との類似点と相違点,レーダとの類似点 |
第10回 | 8. 衛星の距離測定:衛星の軌道決定への利用 |
第11回 | 9. GPS:原理,システム構成,カーナビ,宇宙での逆利用 |
第12回 | 11. 超小型衛星用通信システム: 地上通信システムや既存宇宙システムの流用,周波数,プロトコル,実例 |
第13回 | 12. マイクロ波電力伝送 : エネルギー問題,太陽発電衛星システムの構成, 超大型アンテナ構成 |
第14回 | 12. マイクロ波電力伝送 :超大電力送信.インコヒーレント受信,大マイクロ波工学,ビームの伝搬,エルミートガウスモードの導出・制御 |
第15回 | 全体のまとめ.レポート.宇宙施設見学 |
その他
教科書 |
高野忠 『エネルギーの未来宇宙太陽光発電 -宇宙の電気を家庭まで-』 アスキー新書 アスキー・メディアワークス 2012年 第1版
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
高野忠,他 『宇宙通信および衛星放送 』 宇宙工学シリーズ コロナ社 2001年 第1版
高野忠,他 『宇宙における電波計測と電波航法 』 宇宙工学シリーズ コロナ社 2005年 第2版
長谷部望 『電波工学』 コロナ社 1995年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート70%,講義中討議30% |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける. |
研究室又は 連絡先 |
4号館,435室(三枝). |
オフィスアワー |
火曜 船橋 09:00 ~ 10:30 三枝
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学生への メッセージ |
実際のシステムを想い描きながら、方程式を操るのは楽しいことです.頑張って下さい. |