2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | システム工学特論Ⅰ | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 松岡 猛 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | J41A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 確率論的安全評価法、システム信頼性解析についての基本的考え方を習得し、GO-FLOW手法を用いた工学システムの信頼性解析、特に実際に身の回りで使われているシステムを解析する能力を身につける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義および宿題として出す課題の演習・解説。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
数学的素養として微積分、常微分方程式の解法を履修しておくこと。準備学習としてはエク セルの使用に習熟しマクロ機能に慣れておくこと。また、確率事象の分布関数について学習しておくこと。シラバス記載の毎週の内容を確認し、不明な専門用語があった場合は事前にその意味を調べて理解しておくこと。前回与えられた課題レポートを完成させておくこと。 講義のときに数学的な導出を自から理解しようとする意欲を必要とする。主要な工学システムの動作についての知識も持っていること。 |
授業計画
第1回 | システム工学とは何か、関連分野の解説 |
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第2回 | イベントツリー、フォールトツリー解析方法。解析例、作成実習 |
第3回 | 各種システム信頼性解析方法の説明。動的システムの解析方法を含む |
第4回 | モンテカルロシミュレーションによるシステム信頼性解析 |
第5回 | 信頼性データの取り扱い。確率分布関数。確率紙を用いた故障データの解析 |
第6回 | ベイズ法での確率の考え方。ベイズ理論を用いたリスク評価への応用、ベイズ法を用いた不確かなデータの分析 |
第7回 | ベイジアン・ネットワークの習熟。フォールトツリー、イベントツリーのベイジアンネットワークによる表現 |
第8回 | 人間信頼性解析。確率論的安全評価におけるヒューマンエラーの取り扱い |
第9回 | 保全を考慮したシステム信頼性解析。 |
第10回 | ループ構造を持ったシステムの信頼性解析方法。モンテカルロシミュレーションによるループ構造の解析方法。 |
第11回 | GO-FLOW手法入門。サンプル問題の解説 |
第12回 | GO-FLOW手法によるシステムのモデル化、解析演習。GO-FLOW手法による解析例、新幹線列車自動制御システム、自己保持型リレー回路等の紹介、解説。 |
第13回 | GO-FLOW手法による高度な解析。フェイズドミッション問題、動的システムの解析、人間行動の解析 |
第14回 | GO-FLOW手法による共通原因故障、不確実さ解析の説明。講義まとめ |
第15回 | 平常試験およびその解説を行います。 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
講義において参考資料を配布。各回毎に関連した参考図書、文献の紹介を行う。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(30%),期末課題(30%),課題レポート(25%),講義中討議内容(15%)により評価する。 |
質問への対応 | 講義前後に受け付ける。またメールでの問い合わせにも受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
1227779501@jcom.home.ne.jp, mats@cc.utsunomiya-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
各種工学システムに携わり安全に運用していくための基本的な素養を身につけ、将来実社会に出た時に役立てて欲しい |