2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 環境化学特論 | ||
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 八木田 浩史 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | K34A |
クラス |
概要
学修到達目標 | ライフサイクルアセスメントの方法論を学ぶことにより、環境をシステム思考で捉えるライフサイクル思考を身につける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義(座学)および演習(簡単なレポート作成) |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
新聞記事、テレビ報道、書籍などからの環境問題に関する基礎的な予備知識の取得 |
授業計画
第1回 | ライフサイクルアセスメントの概要 ライフサイクルアセスメント(LCA)の概要について説明を行い、講義で学ぶ手法の全体感を理解する。 |
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第2回 | LCAの考え方、歴史 LCAの考え方、歴史、ISO(JIS)について説明を行い、ISOの枠組みにおけるLCAの位置づけを理解する。 |
第3回 | LCAの一般的手順 LCAの一般的手順、特徴について説明を行い、LCAの実施方法の基礎を理解する。 |
第4回 | 目的と調査範囲の設定 目的と調査範囲の設定の考え方について説明を行い、LCAによる製品システム評価における目的設定を理解する。 |
第5回 | 製品システムと製品境界 製品システムとシステム境界について説明を行い、LCA評価における製品システムという概念を理解する。 |
第6回 | 機能と機能単位 機能と機能単位について説明を行い、LCAにおける製品システムの評価の製品の扱いを理解する。 |
第7回 | インベントリ分析 インベントリ分析の概要について説明を行い、インベントリ分析に必要なデータについて基本的な概念を理解する。 |
第8回 | フォアグランドデータ フォアグランドデータについて説明を行い、LCA評価におけるフォアグラントデータの収集・整理について理解する。 |
第9回 | バックグランドデータ バックグランドデータについて説明を行い、LCA評価におけるバックグランドデータの選択方法などを理解する。 |
第10回 | アロケーション アロケーション(配分)について説明を行い、LCA評価における複数製品が発生する製品システムの扱いを理解する。 |
第11回 | リサイクルの評価 リサイクルの評価について説明を行い、LCAに基づいてリサイクルを評価する場合の基礎を理解する。 |
第12回 | ライフサイクル環境影響評価 ライフサイクル影響評価の概要について説明を行い、LCAにおける環境影響評価の基礎を理解する。 |
第13回 | 正規化、統合化 環境影響評価における正規化、統合化の考え方について説明を行い、LCAにおける環境影響評価の手順を理解する。 |
第14回 | 被害算定型環境影響評価手法、試験 被害算定型環境影響評価手法について説明を行い、LCAにおける複数の環境影響領域の扱いを理解すると共に、理解度を把握するための試験を実施する。 |
第15回 | LCAの企業での活用、試験解説 試験解説を行うと共に、LCAの企業での活用と今後の発展について説明を行い、LCAの企業および社会での使われ方を理解する。 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『LCA概論』 稲葉敦、青木良輔 産業環境管理協会 2007年
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成績評価の方法 及び基準 |
各回の演習レポートにより基本的な評価を行うと共に、理解度を把握するための最終試験を授業期間内に実施する。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
yagita@nit.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
環境をシステム思考で捉えるライフサイクル思考に触れたい方を歓迎します。 |