2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 |
無機化学特論Ⅱ
粉体工学の基礎
|
||
---|---|---|---|
設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊ヶ崎 文和 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | K45A |
クラス |
概要
学修到達目標 | ハイテク産業を支える基盤技術の一つとして、粉体技術は重要な位置を占めている。粉体の物理化学的性質から粉体ハンドリングまで、基礎的に解説する。また、粉体技術分野のトピックスについて紹介する。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
講義資料を配付し、板書及びpower pointによる講義形式で行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
無機物理化学に関する一般的な知識および初等数学 |
授業計画
第1回 | 粉体技術とは:産業現場・日常生活で出会う粉の大きさ・形態およびその理由について考え、講義のイントロとする。 |
---|---|
第2回 | 粉体の基礎物性(1):粉体を取り扱う場合に最も基本となる粒子径、形状などについて学ぶ。 |
第3回 | 粉体の基礎物性(2):粒子群の大きさ表示法(積算分布とヒストグラムなど)についてを学ぶ。 |
第4回 | 粉体の基礎物性(3):粒子径分布(個数基準と体積基準)について、その概要を学ぶ。 |
第5回 | 粉体の基礎物性(4):粒子径計測技術について学ぶ。 |
第6回 | 粉体の基礎物性(5):粒子密度、比表面積測定について学ぶ。 |
第7回 | トピックス:粒子径計測は粉体技術の中で最も重要な技術である。代表的な方法について実習を含めて検討する。 |
第8回 | 粉体の生成(1):粉体の生成法(ビルドアップ法、ブレイクダウン法)の基礎知識を学ぶ。 |
第9回 | 粉体の生成(2):各種ビルドアップ法の特徴および装置について学ぶ。 |
第10回 | 粉体の生成(3):ブレイクダウン法の装置およびその特徴について学ぶ。 |
第11回 | 粉体の生成(4):ブレイクダウン法について仕事量および粉砕速度について学ぶ。 |
第12回 | トピックス:粉体技術の現状としてナノ粒子に関する話題を紹介する。 |
第13回 | 粉体の運動(1):空気中および水中での粒子の運動についての基礎知識を学ぶ。 |
第14回 | 粉体の運動(2):重力場での粒子の運動を利用した分離操作について学ぶ。 |
第15回 | 粉体の運動(3)および講義のまとめ:慣性力場および遠心力場等での粒子の運動を利用した分離操作について学ぶとともに講義全体のまとめを行う。 |
その他
教科書 | |
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
椿淳一郎、鈴木道隆、神田良照 『粒子・粉体工学』 日刊工業新聞 2011年 第1版
講義に関する基本的なことが記載されている。講義に必要な内容は講義資料で間に合うが、さらに勉強したい人は購入をお願いしたい。
|
成績評価の方法 及び基準 |
出席状況(30%)、課題評価(30%)およびレポート評価(40%)による。 |
質問への対応 | 随時対応 |
研究室又は 連絡先 |
ikazaki@crux.ocn.ne.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
粉体の基礎知識を吸収してください。今後、粉体を取り扱うことが多くなると思いますから。多少数式が出てきますが、難しい数学は必要としませんので、食わず嫌いにならないで下さい。 |