2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 無機化学特論Ⅰ | ||
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 遠山 岳史 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | K52B |
クラス |
概要
学修到達目標 | ミクロな視点(結晶構造)から無機材料の物性を理解することを目標とし,セラミックス,ガラス,金属材料を例に解説する. |
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授業形態及び 授業方法 |
必要に応じてプリントを配布するが,板書を中心に講義を行う. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部レベルの無機化学を理解していること.とくに,学部の無機固体化学及び無機材料物性を受講していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 固体の結晶構造 結晶構造の基本(ブラベー格子,面指数,格子定数)について解説する. |
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第2回 | 空間群と結晶構造の評価 空間群の種類とX線回折による結晶構造の評価方法について解説する. |
第3回 | 結晶の化学結合の特徴 格子エネルギーの大小が無機物質の化学的安定性にどのように寄与しているのか解説する. |
第4回 | 結晶の形と結晶構造 結晶の形と結晶構造との関係および電子顕微鏡による評価方法について解説する. |
第5回 | 結晶の形態制御 結晶の合成方法と大きさ・形状・分布を制御するための方法について解説する. |
第6回 | 固体の熱力学(1) 結晶相の相転移と熱分析について解説する. |
第7回 | 固体の熱力学(2) 固溶体の種類と性質及び状態図について解説する. |
第8回 | 焼結とメカノケミストリー 無機材料の作製に重要な焼結反応と機械化学的反応(メカノケミストリー)について解説する. |
第9回 | セラミックスの化学(1) セラミックスを構成する結晶粒の成長と粒界について解説する. |
第10回 | セラミックスの化学(2) 焼結体の密度とバルク体の性質について解説する. |
第11回 | セラミックスの化学(3) セラミックスの力学的特性と微細構造との関係について解説する. |
第12回 | ガラスの結晶構造と性質 非晶質とガラスの違い,結晶構造と性質の関係について解説する. |
第13回 | 金属結合と金属結晶 金属結合と金属結晶の構造が金属材料の物性にどのように関与しているのか解説する. |
第14回 | 合金の構造と性質 合金の種類とその構造について解説する. |
第15回 | 平常試験及びその解説 これまでの講義の理解度を筆記試験(60分)により確認し,理解を深める. |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
3回のレポートによる評価(15点)のほか,平常試験(85点)により評価する. |
質問への対応 | 毎週講義終了後,質問等に対応する. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館地階205B室 touyama.takeshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 14:00 ~ 16:00 2号館205B室
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学生への メッセージ |
無機を専門とする人以外にも容易に理解できるよう,講義の要所に学部の講義の復習を入れながら説明します. |