2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 物理学専攻
設置情報
科目名 | 宇宙物理学特論 | ||
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設置学科 | 物理学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 藤井 紫麻見 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L41A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 天体の諸現象を理解するために必要な基礎を一通り学びます。 実際の天体に応用するために、自ら式変形や計算を行って、これらの基礎を身につけます。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式。随時小試験を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
数学,物理学(力学、電磁気、量子、統計)の基本的知識を必要とします。 |
授業計画
第1回 | 星形成とジーンズ不安定:恒星が形成される際の、ガスの密度や大きさなどの条件について |
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第2回 | 音速と自由落下速度:恒星の形成過程およびその時間スケール |
第3回 | 恒星の誕生と核融合:恒星誕生時の内部構造および核融合反応の種類やその詳細 |
第4回 | ガスの光学的厚さと平均自由行程:光学的厚さの定義およびその応用として平均自由行程やガス中の熱輸送 |
第5回 | 原始惑星系円盤:赤外線などで観測されている恒星周辺の円盤構造、特に恒星の形成過程で見られる円盤について |
第6回 | 恒星の性質:質量および半径、温度や密度の分布、エネルギーの発生および輸送について |
第7回 | 黒体放射と熱的放射:光学的に厚いガスからの放射および薄いガスからの放射 |
第8回 | X線の放射輸送とコンプトン散乱:X線がガス中を通過する際の透過や散乱、吸収過程の種類とそれらの確率分布 |
第9回 | 超新星爆発とニュートリノ放射:超新星の爆発過程とその際に形成されるニュートリノ量の概算 |
第10回 | 超新星のX線・ガンマ線放射:超新星の放射源およびその周囲への伝播プロセスについて |
第11回 | 超新星残骸:高速で膨張するガスのモデルに基づいたガス密度と膨張速度などの関係 |
第12回 | パルサー・降着円盤からのX線放射:銀河系内の主要な高エネルギー放射源であるパルサーや降着円盤について |
第13回 | 活動銀河核からの高エネルギー放射:活発な高エネルギー放射源である活動銀河核の性質およびその放射 |
第14回 | 銀河団ガスからの高エネルギー放射:光学的に薄いガスで囲まれた銀河団のX線およびガンマ線放射およびその観測結果 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
野本憲一 『元素はいかにつくられたか』 岩波講座物理の世界 地球と宇宙の物理 3 岩波書店 2007年
福江純・沢武文 『超・宇宙を解く』 恒星社厚生閣 2014年
授業時間中に随時指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業時間中の小試験およびレポートによる. |
質問への対応 | 随時.授業時間中に、わからないことはその場で質問してください. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎4号館446A fujii.shiomi @nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 09:30 ~ 10:30
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学生への メッセージ |
理解できるまで勉強してください。 |