2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 不動産科学専攻
設置情報
科目名 | 不動産評価特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 不動産科学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 緒方 瑞穂 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | N14B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 不動産に関する法律及び不動産鑑定評価理論を理解したうえで、不動産証券化等の新しい不動産経営形態に関する評価等応用知識を養い、不動産の価値を高める実践的能力を習得することを目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書をベースに、実際の不動産業界の推移動向を勘案しつつ、不動産の一類型を選択し、資料収集、現地実査等をインターンシップで行い、具体的に評価作業を進める。毎回順次15~20分程度進捗状況の発表を行い、それをもとに全員で討論、研究、必要な講義をおこなう(ゼミナール形式)。最終成果は評価書の提出となる。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
各自評価作業の各段階における発表をおこなうので、鑑定評価基準における評価の手順を理解しておくこと。鑑定評価理論と基準について基礎的な知識があること。不動産評価特論Ⅰを履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 新鑑定評価基準が2014年11月空実施されているので、主要な改正部分についての説明を行う。 |
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第2回 | 不動産鑑定評価(制度、評価業務の現況、公的評価のあらまし等)と土地政策の変遷について、その関連性を知る。 |
第3回 | 鑑定評価基準と鑑定評価ガイドライン等の関係について、遵守規範であるか否か、及びその位置づけを理解する。 |
第4回 | 不動産の市場動向、評価対象類型の選定等、評価類型は市場の動きに影響されることを学ぶ。 |
第5回 | 不動産鑑定評価基準各論第3章を適用する評価理論(エンジニアリングレポートの活用方法も含む) |
第6回 | 現地実査による不動産の確認・確定等、評価対象不動産や取引事例等について現地を確認する。 |
第7回 | 評価手法の展開と問題点1(以下評価書作成の実務に入る。必要な資料収集、役所等調査はこの後、報告書の作成と並行して随時行う。) |
第8回 | 評価の手法展開と問題点2 原価法の適用を行う。まず土地についての取引事例比較法を適用する。 |
第9回 | 評価の手法展開と問題点3 取引事例比較法の補正、修正のしかたについて具体的な理解を得る。 |
第10回 | 評価手法の展開と問題点4 建物について原価法を適用する。 |
第11回 | 評価手法の展開と問題点5 原価法を踏まえて収益還元法の適用を行う。まず直接還元法を適用する。計上すべき費用収益項目の理解、適用に伴う利回りの検討も行う。 |
第12回 | 評価手法の展開と問題点6 直接還元法を踏まえて、次に、DCF法を適用する。直接還元法との相違を理解する。 |
第13回 | 評価手法の展開と問題点7 DCF法の具体的な適用の結果、得られた価格について、直接還元法の価格との差異、検証を行う。 |
第14回 | 報告書の作成に向けて、問題点の把握と解決、それぞれの手法展開の各段階について見直し。 |
第15回 | 評価報告書最終点検の後、提出 |
その他
教科書 |
日本不動産鑑定協会監修 鑑定評価理論研究会 『新・要説不動産鑑定評価基準改訂版』 住宅新報社 2010年 第改訂版
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
杉浦綾子 『不動産評価の基礎』 ㈱週刊住宅新聞社 2004年
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成績評価の方法 及び基準 |
評価報告書内容を重視するが、討論発言及び研究取り組みの態度等についても参酌し、最終評価を行う。 |
質問への対応 | 講義時間内及びメールによる問い合わせに、その都度対応。 |
研究室又は 連絡先 |
都市計画研究室 03-3259-0410 連絡先のメールアドレスは授業中に指示する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
習得した知識によって社会に貢献できるようになってもらいたい。 |