2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 医療・福祉工学専攻
設置情報
科目名 | 生理心理学 | ||
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設置学科 | 医療・福祉工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 依田 光正 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | P13A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講義では,人間の特性を抽出するために個人差の心理-生理測定法に重点を置いて,人間の脳の構造・機能,精神的活動(高齢者や障がい者を含む)との関係および人間と関わるシステム構築における留意点について理解することが学習目標である.そのため,脳の働きから見た心理学が本講義のテーマといえよう. |
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授業形態及び 授業方法 |
本授業においては,脳と関連した生理心理を取り上げるため,本分野を専門に著した教科書をベースとして主に脳の働きを対象に授業を進める形態をとる.よって,授業方法は教科書主体による講義方法で行う. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
テキストで次回の授業内容に相当する部分を確認の上で授業に臨むこと. |
授業計画
第1回 | 脳と関連した生理心理学:生理指標から得られる心理学的な反応と脳との関連についての導入. |
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第2回 | 脳をかたち作るもの:脳の構造や構成物についての概要と機能を講義する. |
第3回 | 脳からの情報:脳からの情報伝達の仕組みについて脳の構成物を踏まえて講義する. |
第4回 | 脳と知覚の関係:視覚や聴覚といった知覚機能と脳機能との関連を講義する. |
第5回 | 脳と記憶の関係:脳における記憶機能の働きと仕組みおよび障害が起きた場合について講義する. |
第6回 | 学習における脳の働き:脳の学習機能の働きと仕組みおよび障害が起きた場合について講義する. |
第7回 | 情動における脳の働き:情動の発生や機序について脳機能との関連から講義する. |
第8回 | 動機付けにおける脳の働き:動機付けおよび脳機能の関わりについて講義する. |
第9回 | 脳と心の病気:脳機能の低下や不全によって生じる心の病について講義する. |
第10回 | 大脳半球の機能的非対称性:大脳の構造と機能的な役割分担について講義する. |
第11回 | 睡眠と脳:睡眠の状態と概説するとともに,脳機能とのかかわりを講義する. |
第12回 | 意識と脳:個を存在させる意識と脳とのかかわりについて講義する. |
第13回 | 臨床心理学と脳科学:臨床心理学の役割と脳科学との関連について講義する. |
第14回 | 将来の生理心理学:他分野にわたる生理心理学のまとめと今後の方向性を俯瞰する. |
第15回 | まとめ |
その他
教科書 |
岡田隆・廣中直行・宮森孝史 共著 『生理心理学』 コンパクト新心理学ライブラリ14 サイエンス社 2005年 第1版
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(100%). |
質問への対応 | 授業中および理工学研究科医療・福祉工学専攻内にて対応. |
研究室又は 連絡先 |
理工学研究科医療・福祉工学専攻内研究室. |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 15:40 ~ 16:40
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学生への メッセージ |
脳と関連付けられた生理心理学の知識を積極的に吸収しようとする姿勢ならびに,受講者自身の研究テーマや専門分野に対して生理心理学の知識を展開しようとする強い方向性が望まれる. |