2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 医療・福祉工学専攻
設置情報
科目名 | 医療情報学特論 | ||
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設置学科 | 医療・福祉工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 青木 和夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 火曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | P24A P26B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 疾病の原因を明らかにするための疫学研究,薬物や治療機器の治療効果判定のための臨床試験は綿密な情報収集計画と統計情報処理が必要である.また,近年では個人情報保護や研究倫理の面からの配慮も必要となっている.本特論では以上のような背景を踏まえ,疫学的方法論,臨床試験の方法論,情報倫理等について学ぶ. |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書の輪読および内容についての解説,討論 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
人間を対象とした実験に関する論文を読んでおくこと. |
授業計画
第1回 | 医療情報学概論:医療のエビデンスを得るための疫学的方法論について概説する |
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第2回 | the use of epidemiology:医療情報を利用した疫学の方法論について学ぶ |
第3回 | types of studies:疫学研究のデータの収集方法について学ぶ |
第4回 | relative risk:健康への危険度を表す統計指標である相対危険度について学ぶ |
第5回 | confounding variables:医療情報の解析結果を誤って解釈する原因となる変数があることを学ぶ |
第6回 | multiple logistic regression:多くの医療情報変数から相対危険度を計算する方法を学ぶ |
第7回 | survival analysis:癌などの治療効果を比較するための生存率の分析について学ぶ |
第8回 | screening:健康診断情報の精度や判定基準について学ぶ |
第9回 | crinical trials:新薬の効果判定などの臨床研究の設計と情報処理について学ぶ |
第10回 | regression tward the mean:情報の誤差から誤った結論を導く危険性について学ぶ |
第11回 | sample size calculation:統計情報処理に必要なデータの数について学ぶ |
第12回 | quality of life:医療の質の評価指標の一つであるQOLについて学ぶ |
第13回 | genetic epidemiology:遺伝情報の疫学と個人情報保護について学ぶ |
第14回 | linkage and association studies:様々な研究情報の連携について学ぶ |
第15回 | 平常試験と解説 |
その他
教科書 |
Sylvia Wassertheil-Smoller, Biostaistics and epidemiology, Springer-Verlag, 2004, 3 edition
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
発表レポートにおける教科書の内容の理解度50%と平常試験の成績50%を総合して評価する |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
kazu@medwel.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 16:30 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
修士論文の研究で人間を対象に実験や調査を行う人に役に立ちます. |