2015年 大学院理工学研究科 シラバス - 医療・福祉工学専攻
設置情報
科目名 | 運動工学特論 | ||
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設置学科 | 医療・福祉工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 宇治橋 貞幸 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | P52A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 現代のスポーツでは、個々の種目専用のウェアをまとい、専用の用具を手にし、専用の施設においてプレーをするというスタイルが定着してきている。すなわち、用具・施設・設備などスポーツのハード・ウェアがパフォーマンスを支えているといってよい。 そこで本講義では、スポーツのハード・ウェアがどのように設計・製作されているかを紹介し、プレーヤはいかに合理的な動作をし用具を使いこなしているかを分析するとともに、ハード・ウェアの特性がどのように生かされているかについて解説する。すなわち、スポーツにおける競技力を向上させる上で、あるいは安全性を高める上でハード・ウェアがどのようにその役目を果たしているかを理解させることにより、スポーツに取り組む際の基礎的な資質を高め、パフォーマンスや安全性を向上させる能力を高めることを目的とする。さらにパフォーマンスを向上させ、プレーヤと親和性の高いハード・ウェアはどのようにあるべきかについても考える。 |
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授業形態及び 授業方法 |
用具の実物を見せながら講義を中心として授業を行い、受講者に授業内容を要約したミニレポートを毎回提出してもらう。このミニレポートは点検したうえで、受講者に次回の講義で返却する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
特になし。 |
授業計画
第1回 | スポーツ産業の現状分析とスポーツを盛んにする方策について提言する。 |
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第2回 | スポーツ用具に繊維強化プラスチックが導入された効果について解説する。 |
第3回 | 重力と空気がスポーツのパフォーマンスに及ぼす効果について解説する。 |
第4回 | スポーツに多く見られるインパクト現象と飛びの向上について解説する。(その1) |
第5回 | スポーツに多く見られるインパクト現象と飛びの向上について解説する。(その2) |
第6回 | 用具開発に利用される高速度撮影や力と変形計測の最新技術を紹介する。 |
第7回 | 最近のスポーツ・サーフェスとパフォーマンスに及ぼす効果を説明する。 |
第8回 | ランニング・シューズの性能向上と足のバイオメカニクスを解説する。(その1) |
第9回 | ランニング・シューズの性能向上と足のバイオメカニクスを解説する。(その2) |
第10回 | テニス・ラケットの性能向上がプレーに及ぼしてきた影響について説く。 |
第11回 | ゴルフ・クラブの性能向上がプレーに及ぼしてきた影響について説く。 |
第12回 | スキー用具の性能向上が滑りに及ぼしてきた影響について解説する。 |
第13回 | ヘルメットの頭部保護性能が如何に確保されているかについて解説する。 |
第14回 | スポーツ用具の官能評価のメカニズムとその分析手法について紹介する。 |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
教科書「スポーツ工学」(A4版169ページ)を使用する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
授業レポート:70点(毎回講義内容を要約した授業のミニレポートを提出) 期末レポート:30点(提示された課題を指定された期日までに提出) |
質問への対応 | 授業における質問の他、メールにて質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
〒870-0097 大分市大字一木1727 日本文理大学 工学部 特任教授 宇治橋 貞幸 <メールアドレス等については授業中に指示する。> |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
東京オリンピックの開催が2020年に決定したが、選手へのサポートが工学の分野からも可能であることを考える機会にしたいと思うので、関心のある学生の聴講を期待している。 |