2016年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | ビジュアルスタディコンクリート | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 渡辺 英夫 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A51N A52M |
クラス | 1組 、 2組 |
概要
学修到達目標 | 社会基盤施設(インフラストラクチャー)の建設・保全に用いられているコンクリートの構成材料、構造性能及び耐久性能、施工事例を題材にして視覚的に学ぶことを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業の方法は、写真を多用したパワーポイントとビデオを用いて技術的説明を行う。適宜、理解を深めるために小テストや課題レポート提出を行う。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | ガイダンス。世界的に著名な各種コンクリート構造物の紹介。 |
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第2回 | コンクリート構成材料について/セメント,混和材,細骨材,粗骨材,化学混和剤などの紹介/【セメント製造・骨材に関するビデオを視聴】 |
第3回 | セメントの製造とコンクリートの配合設計/【化学混和剤のビデオ視聴】 |
第4回 | フレッシュコンクリートと硬化コンクリート/【世界最高品質の高流動コンクリートのビデオ視聴】 |
第5回 | コンクリート構造物の構造性能(その1)/限界状態と目標性能、曲げ・せん断の意味、鉄筋コンクリートにおける鉄筋の役割、ひび割れ、ボックスカルバートの配筋 |
第6回 | コンクリート構造物の構造性能(その2)/阪神淡路と東日本大震災によるコンクリート構造物の被害事例、教訓、耐震設計 |
第7回 | コンクリート構造物の耐久性能、環境性能/耐久性、主要な劣化要因と事例、維持管理の重要性、環境負荷低減 |
第8回 | 事例1 鉄筋コンクリート鉄道高架橋/構造形式、施工手順、型枠、鉄筋工事、コンクリート打設、締固め、養生/【西武鉄道高架化工事ビデオ視聴】 |
第9回 | 事例2 プレストレストコンクリート道路橋/橋梁形式、部材名称、内外の橋梁事例、PCの原理(プレテン、ポステン)、橋梁架設工法/【エクストラドーズドPC橋の工事ビデオ視聴】 |
第10回 | 事例3 ダムと地下連続壁/構造形式、内外のダム事例、マスコンクリート、水和熱による温度ひび割れ、対策工法、低発熱性セメント、地下連続壁工法と事例 |
第11回 | 事例4 地下鉄道と地下道路/構造形式、シールド工法、仮設・山留構造、打継目の処理、事例紹介 |
第12回 | 事例5 下水道施設/水道事業、下水処理のしくみ、化学腐食の原理、腐食事例、対策方法、PC卵形タンクの構造・工事手順 |
第13回 | 事例6 トンネル/山岳トンネル、シールドトンネル、沈埋トンネル、各種コンクリート/【沈埋トンネルの工事ビデオ視聴】 |
第14回 | 事例7 維持管理/劣化損傷事例、長寿命化計画、補修・補強工法、診断技術 |
第15回 | 事例8 地盤改良とコンクリート環境製品/セメントを用いた地盤改良工法、羽田空港第四滑走路の工事、コンクリートによる各種環境製品 |
その他
教科書 |
加藤佳孝・伊与田岳史・渡部正・梅村靖弘 『鉄筋コンクリートの材料と施工』 鹿島出版会 2012年 第1版
授業はパワーポイントとビデオを中心に行なう。
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参考書 |
特になし
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成績評価の方法 及び基準 |
①授業内小テスト【重視】 ②モチベーションレポート(任意) の合算点で判断 |
質問への対応 | 原則授業中に質問すること。 必要な方はメールによる質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎3号館335号室(梅村研究室) メールアドレス:umemura@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:40 ~ 13:20 梅村教授まで。
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学生への メッセージ |
コンクリート土木構造物は社会資本整備に欠かせないものです。それを計画・設計・施工・維持管理しているのは、土木技術者です。土木技術者は社会のために汗をかく国民への奉仕者です。先人たちが建設・維持管理してきた各種施設を視覚的に見て、その経緯や技術的意味合いを理解することが本授業の目的です。 |