回路理論Ⅰ (J21D)

学修到達目標	エレクトロニクス機器は受動素子(R,L,C)と半導体を中心として作られており，機器を設計する上で回路理論は重要である。回路理論は電子工学・情報工学の基礎であり，電子工学はもちろん，情報工学を志す学生にとっても必須の学問である。
授業形態及び授業方法	教科書を用いた講義形式で，演習を行いながら進める．
履修条件	必修．「回路理論のための基礎数学」とリンクしている．

第1回	電圧，電流，抵抗を定義し，オームの法則，抵抗の直並列接続について勉強する。
第2回	オームの法則を利用し，分流と分圧について学ぶ。また，電源の等価変換についても勉強する。
第3回	キルヒホッフの法則に基づき，閉電流解析について勉強する。
第4回	直流電力，電源の固有電力について勉強する。
第5回	正弦波電圧(電流)源について勉強し，正弦波に対する回路素子の働き，複数電源の合成などについて勉強する。
第6回	交流回路の微分方程式による解法：抵抗RとコンデンサCの回路を例として回路解析について勉強する。
第7回	交流回路の微分方程式による解法：RL，RCL回路についても勉強する。
第8回	復習と小テスト
第9回	複素数と記号法：電源，回路素子の複素表現について勉強する。
第10回	インピーダンスＺとアドミタンスＹ，ベクトル図などについて勉強する。
第11回	並列回路(LR，CR)の解析について勉強する。
第12回	演習として，直列回路(LR，CR)を取り上げ，回路解析の理解を深める。
第13回	複素数と記号法２（インピーダンスZとアドミタンスY）
第14回	1年実験で行っている回路について、理論解析と実験結果との対比を行うことにより理解を深める。
第15回	総合復習

教科書	川上正光『改版　基礎電気回路Ⅰ』コロナ社川上正光『基礎電気回路例題演習』コロナ社
参考書
成績評価の方法及び基準	定期試験，演習，課題提出等により総合的判断で評価する．理解度を重視し，一過性の暗記では評価しない．
質問への対応	随時研究室にて．
研究室又は連絡先	4号館413室
オフィスアワー	月曜船橋 12:15 ～ 13:15
学生へのメッセージ	1年生は前期は全員「回路理論Ⅰ」を受講する．後期は「回路理論Ⅱ」を登録すること．

2016年 理工学部 シラバス - 電子工学科