2016年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 過渡現象 | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 作田 幸憲 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J22C |
クラス |
概要
学修到達目標 | エレクトロニクス機器は受動素子(R,L,C)により作製されるが、多くの素子を回路網として扱う場合、効率の良い計算法が必要となる。この方法として、二端子対回路がある。また、回路に入力される信号が正弦波信号以外の場合には、ベクトル記号演算によって求めることができず、回路素子の特性に基づく微分方程式から求めることが必要になる。この解析法として、ラプラス変換による方法がある。 この講義では、上記の点について勉強し、システム構築のための手法について理解を深める。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を主体とし、理解を助けるため例題による勉強および演習を行う。教科書を主とするが ,適宜内容を補充しながら講義を進める。また,随時演習を行う外,宿題を課して理解を深めるようにする。 |
履修条件 | 「回路理論I・II」,「微分方程式」を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 二端子対回路:2ポートの概念について学び,その一つであるYマトリクスについて使い方も含め勉強する。 |
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第2回 | 更に、Zマトリクス,Fマトリクスについても勉強する。 |
第3回 | 2ポートにおける等価電源の定理について勉強する。 |
第4回 | 自然2ポートにおける可逆則について勉強する。 |
第5回 | 影像パラメータ,各種動作量の公式について勉強する。 |
第6回 | いろいろな接続とパラメータ間の関係,2ポートの伝送特性について勉強する。 |
第7回 | 中間試験 |
第8回 | 過渡現象の基礎:回路から微分方程式を立て,その解法について勉強する。 |
第9回 | ラプラス変換の定義:微分方程式の解法にラプラス変換が有効であることを理解する。 |
第10回 | 時間関数である信号波形のラプラス変換について勉強する。 |
第11回 | R,L,Cの働きをラプラス変換により表現することについて勉強する。 |
第12回 | L-R回路の過渡現象を例にとり,ラプラス変換による解析の手順について勉強する。 |
第13回 | ラプラス平面の物理的性質,種々の例題,初期値問題について勉強する。 |
第14回 | ラプラス変換の基本法則についても勉強する。 |
第15回 | 部分分数展開について勉強する。 |
その他
教科書 |
川上正光 『改版基礎電気回路III』 コロナ社
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験によるが,演習・宿題等を勘案することがある。 |
質問への対応 | 基本的にいつでも対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
4号館 413室, ysakuta@ecs.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |