2016年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
| 科目名 | エネルギー資源化学 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
| 担当者 | 高津 淑人 | 履修期 | 前期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 月曜4 |
| 校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L13R L14Q |
| クラス | A 、 B | ||
概要
| 学修到達目標 | 豊かで利便性の優れた生活をもたらす現在の工業技術には,莫大なエネルギー資源が欠かせない.また,工業技術のさらなる発展にはエネルギー資源の合理的な利用が重要である.本講義では,現在の主要エネルギー資源,そして将来に有望な新エネルギー資源の基礎知識を培う. |
|---|---|
| 授業形態及び 授業方法 |
配布する資料に基づいて,板書およびパワーポイント使用の講義を行う. |
| 履修条件 | 基礎化学,基礎化学工学,基礎物理化学,基礎有機化学を習得していることが望ましい. |
授業計画
| 第1回 | 「エネルギー資源化学の概要説明」:授業計画等を具体的に説明する.また,エネルギー資源の需給動向を紹介することで講義を起こす. |
|---|---|
| 第2回 | 「石油資源.その1」:石油資源の成因,原油の性状,様々な石油製品の特徴を説明する. |
| 第3回 | 「石油資源.その2」:石油精製プロセスにおける様々な触媒反応を説明するとともに,触媒反応を解析するための問題演習を行う. |
| 第4回 | 「石油資源.その3」:様々な工業化学材料の生産を担う石油化学プロセスの概要を解説する. |
| 第5回 | 「石炭資源.その1」:石炭資源の需給関係,性質を説明する.また,石炭利用プロセスでの物質収支を演習する. |
| 第6回 | 「石炭資源.その2」:石炭火力発電における環境対策技術,発電効率向上技術を解説する. |
| 第7回 | 「石炭資源.その3」:製鉄業における石炭利用技術を説明する. |
| 第8回 | 「天然ガス資源.その1」:天然ガス資源の分類,およびその需給関係を説明する.また,天然ガスの輸入に欠かせない冷却液化技術を解説する. |
| 第9回 | 「天然ガス資源.その2」:天然ガス資源を高度利用するための様々な触媒反応(水蒸気改質,アンモニア合成,メタノール合成)を説明し,化学平衡を理解するための問題演習を行う. |
| 第10回 | 「核燃料資源.その1」:放射性物質の特徴と原子力エネルギー発生のメカニズムを説明する. |
| 第11回 | 「核燃料資源.その2」:原子力発電に重要な核分裂の制御,核燃料の精製,および使用済み核燃料のリサイクルを説明する. |
| 第12回 | 「再生可能エネルギー.その1」:太陽光発電,風力発電の原理,普及動向を解説する. |
| 第13回 | 「再生可能エネルギー.その2」:カーボンニュートラルなバイオマス資源の利用技術を説明する. |
| 第14回 | 「平常試験およびその解説」 |
| 第15回 | 「理解度向上に向けた総まとめ」 |
その他
| 教科書 |
教科書は使用せず,講義用資料を配布します.
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|---|---|
| 参考書 |
平野勝巳,古川茂樹,菅野元行,真下清,鈴木庸一,山口達明 『新・有機資源化学』 三共出版 2011年 第1版
インターネットで無料閲覧できる「エネルギー白書(経済産業省編集)」も重要な資料として利用します。アドレスは初回授業にて教示します。
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| 成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(70~80%)と問題演習(20~30%)の結果に基づいて評価する. |
| 質問への対応 | 月曜5限終了後30分以内は、講師控室にて質問を受け付けます.また,電子メールにより随時対応します. |
| 研究室又は 連絡先 |
初回授業にてお知らせします. |
| オフィスアワー | |
| 学生への メッセージ |
工業技術者の実務に欠かせない重要な専門知識を充分に培ってください. |