2016年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 化学安全工学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 高津 淑人 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L13S L14S |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 工学技術者が実務に携わるとき、一定確率の危険から逃れることはできない。近年の工学技術の合理化によって、個人の危険性はむしろ高まりつつある。本科目を受講することで、想定される危険を許しうる範囲に低減し、事故による損失を最小限度に抑えるための基本知識を身に付ける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
受講生が工学技術者として実務に携わることを想定し、火災事故を防ぐために必要な様々な化学知識を講義する。 |
履修条件 | 基礎有機化学、基礎無機化学、基礎物理化学、基礎生命科学を全て習得していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 安全工学の重要性 ・日常生活に潜む化学的な危険性 |
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第2回 | 様々な燃焼状態 ・専門用語の解説 ・火炎の性質 |
第3回 | 液体燃料の揮発性(1) ・揮発(蒸発)と沸騰の違い ・飽和蒸気圧の定義 |
第4回 | 液体燃料の揮発性(2) ・引火の定義 ・クラジウス-クラペイロン式による引火危険性の予測 |
第5回 | 様々な爆発現象 ・化学的爆発と物理的爆発 ・爆発を導く諸要因とこれらへの対応技術 |
第6回 | 火災事故をもたらす危険な物質(1) ・消防法で規制される危険物の概要 |
第7回 | 火災事故をもたらす危険な物質(2) ・火災を激しくする酸化性物質 |
第8回 | 火災事故をもたらす危険な物質(3) ・燃えやすい危険な固体物質 |
第9回 | 火災事故をもたらす危険な物質(4) ・日常生活に欠かせない石油製品の危険性 |
第10回 | 火災事故をもたらす危険な物質(5) ・爆発性の強い物質の化学的性質 |
第11回 | 火災事故をもたらす危険な物質(6) ・大気下で扱えない危険な物質 |
第12回 | 発熱反応の危険性評価(1) ・熱移動の理論と速度定量 |
第13回 | 発熱反応の危険性評価(2) ・反応速度論に基づく温度上昇の予測 |
第14回 | 平常試験 |
第15回 | 平常試験の解説とまとめ |
その他
教科書 |
教科書は使用せず、講義用資料を配布します。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
授業時間内の小テスト(20~30%)と平常試験(70~80%)の結果に基づく |
質問への対応 | 授業終了後30分以内は、講師控室にて質問を受け付けます。また、電子メールにより随時対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
初回授業にておしらせします。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |