2016年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 高分子合成化学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 星 徹 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 金曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L53N L54M |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | プラスチック、ゴム、繊維などの高分子素材は、先端技術から日常生活まで我々の生活において不可欠の材料である。これらの高分子素材が、どのように合成されているのかを、最新のトピックスを交えて解説する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書、プレゼンテーションを中心とした講義形式で行う。また、講義と並行して演習を行う。 |
履修条件 | 選択必修 2年生前期科目である『高分子科学』の内容を理解していることを前提に授業を進めます。 |
授業計画
第1回 | 講義概要の説明 ・高分子合成反応と高分子材料(分子量と物性の関係) ・数平均分子量と重量平均分子量 |
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第2回 | 高分子量体を得るには-1 ・主反応の反応確率 逐次重合の統計論的解析-1 ・〇ー●型モノマーの逐次重合における数平均重合度 |
第3回 | 逐次重合の統計論的解析-2 ・2種類のモノマーを用いる逐次重合(〇ー〇+●ー●)の数平均重合度 ・モノマー組成比と重合度の関係 |
第4回 | 逐次重合の統計論的解析-3 ・数平均重合度の時間依存性 ・化学平衡と重合度の関係 |
第5回 | 逐次重合の統計論的解析-4 ・分子量分布の時間依存性 |
第6回 | 連鎖重合の速度論的解析-1 ・4つの素反応 ・反応速度と数平均重合度の関係 |
第7回 | 連鎖重合の速度論的解析-2 ・緩慢開始系と迅速開始系の特徴 |
第8回 | 高分子量体を得るには-2 ・連鎖重合の熱力学的考察(天井温度) |
第9回 | ラジカル重合の特徴 ・素反応と各反応速度式 ・2分子停止 ・4つの仮定 |
第10回 | ラジカル重合の速度論的解析-1 ・全重合反応速度 |
第11回 | ラジカル重合の速度論的解析-2 ・全重合反応速度と重合率の関係 ・ゲル効果 |
第12回 | ラジカル重合の各素反応について-1 ・開始反応 ・成長反応 |
第13回 | ラジカル重合の各素反応について-2 ・連鎖移動反応 ・停止反応 |
第14回 | 演習と解説 |
第15回 | 平常試験 |
その他
教科書 |
妹尾学、栗田公夫、矢野彰一郎、澤口孝志 『基礎 高分子科学』 共立出版
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参考書 |
大津隆行 『改定 高分子合成の化学』 化学同人
慶伊富長 『反応速度論』 東京化学同人
他にも多数の著書がありますので、探して読んでみてください。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験と演習により評価する。 |
質問への対応 | 随時、受け付けます。 メールでも可能ですが、返信するまでに時間がかかる場合もあります。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館4階242A室 有機材料化学第2研究室 E-mail: hoshi.toru@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 17:00 ~ 19:00
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学生への メッセージ |
講義で紹介する理論を基にビニール袋やペットボトル、IKAROS(ソーラーセイル実証機)のポリイミド膜、人工血管に使われているナイロンなど、様々な高分子素材が合成されています。本講義の十分な理解が新しい高分子素材の開発と発展につながります。一緒に学んでいきましょう。 |