2016年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 日本国憲法 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 上野 幸彦 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q34N R33C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 日本国憲法に関する憲法学上の基本的知識の学習が、本授業の一般的なテーマです。とりわけ、人間の尊厳性に基づく人権の意義・重要性と日本国憲法による保障ならびに統治機構の基本構造について的確な知識・理解を身につけることを目標としています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義の形式で、教科書にもとづいて説明を行います。われわれも身近に直面し得る人権問題として実際に裁判で争われたケースも紹介しながら授業を行うので、受講者も自分自身の問題として考え、議論し、意見を述べてほしいと思っています。 |
履修条件 | 特にありません。 |
授業計画
第1回 | 憲法の意義・・・「立憲主義」の考え方と人権との関係について説明します。 |
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第2回 | 日本国憲法の基本原理・・・国民主権、平和主義、人権尊重の3原理について説明します。 |
第3回 | 人権総説・・・人権の意義や分類、その享有主体について、一般的に説明を行います。 |
第4回 | 包括的人権規定・・・憲法第13条の個人の尊重・幸福追求権について検討します。 |
第5回 | 法の下の平等・・・平等とは何か、関連する諸判例を検討しながら考えます。 |
第6回 | 精神的自由権・・・思想・良心、学問、信教および表現の自由について説明します。 |
第7回 | 経済的自由権・・・財産権の尊重および経済活動の自由について説明します。 |
第8回 | 人身の自由・・・被疑者と被告人の権利に分類、整理して解説します。 |
第9回 | 社会権(1)・・・社会権一般とその中核的規定である第25条(生存権)について学びます。 |
第10回 | 社会権(2)・・・教育を受ける権利および労働者の権利について説明します。 |
第11回 | 統治の基本原理・・・国民主権原理と権力分立の仕組みについて解説します。 |
第12回 | 立法権と国会・・・立法の意味や、国会の地位・権能について説明します。 |
第13回 | 行政権と内閣・・・議院内閣制の下での内閣の構成や権能について説明します。 |
第14回 | 司法権と裁判所・・・司法の重要性、とくに違憲審査制を中心に解説を行います。 |
第15回 | 平常試験およびその解説・・・授業全般に関する試験を実施後、総括的解説を行います。 |
その他
教科書 |
上野幸彦・古屋等 『国家と社会の基本法』 成文堂 2015年 第3版
講義は、教科書を利用しながら進めます。学習に必要な知識、判例情報、それに巻末には日本国憲法全文が採録されていますので、是非用意してください。
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参考書 |
講義時に、随時指示します。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価の資料は、①平常試験の得点、②レポート、③ブログ課題です。①は択一式の試験です。テキスト、ノートなどの参照は許可します。②は、与えられたテーマについて1500字程度でパソコンで作成し、メールに添付して送信してください。送信先に評価通知を送ります。③は、ブログ上の宿題です。講義時に指示しますので、ブログを閲覧して次回の講義時に配布した用紙等で提出して下さい。ブログURLは、 http://blogs.yahoo.co.jp/yu_juraです。①50%、②③各25%の割合で、成績に反映させます。それぞれで獲得されたポイントの合計数にもとづいて、成績を付けます。 |
質問への対応 | 講義の際の申し出により、水曜日4時限終了後、30分程度応接します。なお、メールでも随時受け付けます。メルアドは、下記参照。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:yu_jura@yahoo.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
国家が人権を擁護しなければならないことはいうまでもありませんが、同時にわれわれも、他者の人権を尊重しあうという精神を共有する必要があります。こうした精神を汲み取って、しっかりと育んでください。 |