2016年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 基礎化学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 村上 雅彦 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q35E |
クラス |
概要
学修到達目標 | 「物質」についての知識は,「材料化学」や「環境学」を学ぶ上で基礎的な情報として必須である。この「物質」の性質や反応を理解するには,微視的に(ミクロな視点で)原子や分子を理解することが重要である。「基礎化学」ではこのような見方を通して無機物質や有機物質に関わる現象を理解できるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心にプロジェクタを併用した講義形式で行う。必要に応じてプリントを配布する。 |
履修条件 | 選択科目 |
授業計画
第1回 | 説明と基礎的事項の確認 高校化学との違いなど基礎的事項を確認し,科学の方法と特徴を理解する。 |
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第2回 | 原子の構造(1) 原子構造解明の過程(電子の発見,エネルギー量子仮説と光電効果)とその実験について理解する。 |
第3回 | 原子の構造(2) 原子構造解明の過程(α線散乱実験と原子核の発見,ド・ブロイの物質波仮説)と,そこから明らかとなった古典力学の限界について理解する。 |
第4回 | 量子論的原子モデル ボーアの原子モデル,量子化学の基本とシュレディンガーの波動方程式について理解する。 |
第5回 | 原子軌道(オービタル)と電子配置 原子軌道の種類と電子配置とその規則(構成原理)について理解する。 |
第6回 | 電子配置と周期表 元素の化学的性質・イオン化エネルギーの周期性とその主な理由となる有効核電荷・遮蔽効果について理解する。 |
第7回 | 化学結合(1) 分子軌道法に基づく化学結合理論について理解する。 |
第8回 | 化学結合(2) 混成軌道の形成とこれに基づく分子形状・性質の考え方について理解する。 |
第9回 | 化学結合(3) 結合のイオン性とその結合及び分子集団の性質への影響,電気陰性度,双極子モーメントについて理解する。 |
第10回 | 化学結合と物性(1) 結合の種類と固体(結晶)の性質の関係ついて理解する。 |
第11回 | 化学結合と物性(2) 金属結合とバンドの考え方,遷移金属元素の電子配置と物性の関係について理解する。 |
第12回 | 物質の三態(気体,液体,固体) 分子集団としての物質の状態とその変化の基本について理解する。 |
第13回 | 物質の状態変化 状態間の平衡とその見方について理解する。 |
第14回 | 化学反応(1) 化学反応の速度と化学平衡について理解する。 |
第15回 | 化学反応(2) 一般的な化学反応と平衡に基づく考え方について理解する。 |
その他
教科書 |
小林憲司他 『化学の世界への招待』 三共出版 2011年 第3版
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参考書 |
J.マクマリー,R.C.フェイ著 『マクマリー 一般化学(上)』 東京化学同人 2010年 第1版
J.マクマリー,R.C.フェイ著 『マクマリー 一般化学(下)』 東京化学同人 2010年 第1版
高度な内容も含まれるが、判りやすくより詳しく解説されている。図版も美しく、より発展的な理解のために役立つ。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験の成績を基本とする。 |
質問への対応 | オフィスアワーあるいは授業終了後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館821室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 18:30 ~ 19:30
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学生への メッセージ |
判らないことは判らないままにしないこと。常に”物質の性質や物質が変化する理由は何か(どのように説明できるか)?”を理解するよう心がけて下さい。 |