2016年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 応用心理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | R33Z S23D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 心理学は、人の心を読むテクニックやマインド・コントロールなどではなく、人間の「こころ」を客観的に把握しようとする科学である。本講義では、環境と人間行動に関する基礎的な理論を取り上げて、人間の多様性と複雑性を理解していくことを目指す。。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式。 必要に応じて資料を配布する。 |
履修条件 | 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 前期「心理学の基礎」とあわせて受講することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 心理学へのアプローチ -客観的学問としての「心理学」、学習の進め方、履修上の注意点 |
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第2回 | パーソナリティと個性(1) -遺伝と環境によって形成される個性、精神分析学と個性 |
第3回 | パーソナリティと個性(2) -特性論的パーソナリティ理解、類型論的パーソナリティ理解、パーソナリティ検査 |
第4回 | パーソナリティと個性(3) -パーソナリティ理解の難しさ、血液型性格相関説のウソ、血液型性格相関説を信じてしまう仕組み |
第5回 | パーソナリティと個性(4) -主観的な「感情」の科学、感情・情動の種類と表出、感情・情動の発生メカニズム |
第6回 | 個人と集団(1) -自己開示と自己呈示、印象操作、透明性の錯覚、パーソナル・スペース、テリトリ |
第7回 | 個人と集団(2) -社会的促進と社会的抑制、ホーム・アドバンテージ |
第8回 | 個人と集団(3) -街中での相互作用と儀礼的無関心、援助行動と傍観者効果、社会的手抜き |
第9回 | 個人と集団(4) -集団規範、集団圧力と同調、集団愚考、権威への服従 |
第10回 | 個人と集団(5) -群集心理と没個性化、群集の種類とその例、群衆密度と事故、集団催眠現象 |
第11回 | 情報と人間行動 -流言の発生と伝播、災害時の流言の発生と伝播しやすさ、情報パニックの少なさ |
第12回 | 災害と人間行動 -災害時の避難行動の特徴、避難行動を遅くする心理、災害とパニック、災害と犯罪 |
第13回 | ヒューマンエラー -事故の背景にあるヒューマンエラー、ヒューマンエラーのメカニズム |
第14回 | 人間とアイデンティティ -アイデンティティと自己意識、人間の多様性の尊重、個人と社会とのつながり |
第15回 | 総括 -環境と人間との相互作用、心理学による日常生活の理解と応用可能性 |
その他
教科書 |
鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃(編) 『心理学』 東京大学出版会 2015年 第5版
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参考書 |
田之内厚三(編) 『ガイド 社会心理学』 北樹出版 2006年
岡村一成(監修)、藤田主一(編集) 『ゼロから学ぶ経営心理学』 学文社 2012年
内藤佳津雄・北村世都・市川優一郎(編) 『発達と学習』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2015年
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
V.E.フランクル(著)、霜山徳爾(訳) 『夜と霧-ドイツ強制収容所の体験記録』 みすず書房 1985年
岡本裕一朗(著) 『思考実験-世界と哲学をつなぐ75問』 ちくま新書 筑摩書房 2013年
その他、授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(2題)や小テスト等の平常点(約60%)と、定期試験(約40%)による。 |
質問への対応 | 授業前後、オフィスアワー等に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎332A室および船橋校舎542B室。 メールや電話等による問い合わせは一切不可とする。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 16:00
火曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し5限を除く)
水曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し5限を除く)
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学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるのではなく、人間の心や行動に興味を持ち、積極的に授業に臨んでほしい。また、自分自身について、そして、人間について考えながら、理解を深めてほしい。 |