2016年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 数理統計学Ⅱ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 安部 公輔 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T14K |
クラス |
概要
学修到達目標 | 社会には実験や調査で得られる多種大量のデータが溢れており,それらのデータを解析して特徴を抽出し応用していく技術の重要性が増している. この講義では,記述統計学,多変量解析学などと呼ばれる分野から代表的な手法をいくつか取り上げて講述する.その中で,微分積分学や線形代数学などの数学がどのように応用されているのかについての見識も得てもらいたい. |
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授業形態及び 授業方法 |
一般的な講義形式で行う. |
履修条件 | 微分積分学と線形代数学の最低限の内容を理解していること.復習は適宜行うが,全くの予備知識なしでは厳しいと思われる. 前期開講の数理統計学Iの内容は必要とはしない. |
授業計画
第1回 | イントロダクション --- 本講義で扱う内容を俯瞰しながら,必要な予備知識や学修姿勢などについて説明する. |
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第2回 | 1次元データの解析 --- ヒストグラムなどの各種グラフ,平均や分散など代表値の性質と注意点などを解説する. |
第3回 | 2次元データの解析 --- 散布図,共分散および相関係数の定義と性質などについて解説する. |
第4回 | 回帰分析(1) --- 分析の目的,用語の導入,最小二乗法の解説を行なう. |
第5回 | 回帰分析(2) --- 前回に引き続き,決定係数や回帰診断などについて解説する. |
第6回 | 線形代数学続論(1) --- ベクトル空間や内積・ノルムを公理的定義と,データ解析で用いる具体例を解説する. |
第7回 | 線形代数学続論(2) --- 部分空間への正射影,シュミットの直交化法などについて解説する. |
第8回 | 回帰分析(3) --- 最小二乗法について線形代数学の視点から再考察する.重回帰分析へと拡張する. |
第9回 | 回帰分析(4) --- 引き続き重回帰分析を扱う.擬似相関や多重共線性などの注意点,変数選択などにも触れる. |
第10回 | 主成分分析(1) --- 動機付け,幾何学的な計算を経て二次形式の最大化問題に帰着される流れなどを解説する. |
第11回 | 主成分分析(2) --- 主成分ベクトル,寄与率,主成分得点などの用語について,その定義,解釈,注意点などを解説する. |
第12回 | 雑題(1) --- 判別分析や因子分析,数量化理論など,本講義で本格的に扱えなかった手法などについて広く紹介・解説する. |
第13回 | 雑題(2) --- 判別分析や因子分析,数量化理論など,本講義で本格的に扱えなかった手法などについて広く紹介・解説する. |
第14回 | 総括(1) --- 1回目に行った俯瞰を振り返ったりしながら,本講義の総復習を行う. |
第15回 | 総括(2) --- 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
特に指定しない.
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参考書 |
随時紹介する.
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成績評価の方法 及び基準 |
原則として,理解度確認期間に行なう平常試験の成績で評価する. |
質問への対応 | 講義中・講義前後での直接の質問,メールでの質問など随時対応する. |
研究室又は 連絡先 |
研究室:船橋校舎8号館849A k-abe(((((AT MARK)))))penta.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:20 ~ 13:20
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学生への メッセージ |