現代物理学 (T44A)

学修到達目標	量子力学が誕生（ Heisenberg, Born-Jordan の行列力学より）して今年で９１年，またSchro"dinger の波動方程式誕生より９０年．この量子力学は現代の科学技術の基礎をなすものであり，また，古典物理学（ Newton 力学と Maxwell 電磁気学）では世界の終焉を宣告された我々人間（実際は原子）の存在をも保証する理論でもある．本年度前期は， ”粒子” でもあり ”波” でもある電子（ electron ）の基礎方程式である Schro"dinger 方程式を中心に「量子力学」を理解する．
授業形態及び授業方法	板書（ギガ書く）を中心とした講義形式．（講義ノートは例年１００ページ前後）通常の3倍（昨年で最大 1.7 倍）のスピードで板書する（？）
履修条件	力学，熱学，電磁気学の知識のあることが望ましいが，初学者や物理の苦手な者も歓迎！！

第1回	ガイダンス０．はじめに０－１．単位と次元０－２．有効数字
第2回	０－３．SEKAI NO OWARI １．粒子と波動の二重性１－１．エネルギー量子
第3回	１－２．光子１－３．物質波
第4回	１－４．終わらないこの世界で（水素原子モデル）２．確率波の方程式２－１．波束
第5回	２－２．シュレーディンガー方程式２－３．確率波
第6回	２－４．物理量の期待値と演算子２－５．不確定性原理
第7回	２－６．固有値方程式３．自由に運動する粒子３－１．固有関数と連続固有値
第8回	３－２．箱を用いた規格化３－３．デルタ関数を用いた規格化
第9回	４．量子井戸４－１．無限に深い井戸型ポテンシャル４－２．パリティ
第10回	４－３．重ね合わせの原理４－４．有限の深さの井戸型ポテンシャル
第11回	４－５．量子条件
第12回	５．トンネリング５－１．反射と透過５－２．トンネル効果
第13回	５－３．共鳴透過５－４．透過因子
第14回	現代物理学の理解度・到達度確認期間 (I)
第15回	現代物理学の理解度・到達度確認期間 (II)

教科書
参考書	仲　滋文『シュレーディンガー方程式―量子力学のよりよい理解のために』 SGC Books　P3 サイエンス社 2007年第1版阿部　龍蔵『量子力学入門』物理テキストシリーズ　６岩波書店 1987年第1版『量子力学』と書かれてる書籍であれば，何でもいいと思います．ただし，当り・ハズレがあるので要注意！！自分に適した参考書を見つけ，読破する. 「読書百遍，義，自ずから見（あらわ）る」
成績評価の方法及び基準	前期試験（レポート２回 / 場合により評価の対象）
質問への対応	講義終了後５分
研究室又は連絡先
オフィスアワー
学生へのメッセージ	講義には，必ず出席すること！そして，超気合でノートを取る！！（「付いて来れるかな？」）すると，物理が面白くなるかもしれ・・？また，「努力は必ず報われ」ます！

2016年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎