2016年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | 地球環境とエネルギー | ||
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 木屋 幸蔵 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K22L |
クラス |
概要
学修到達目標 | 惑星としての地球の起源を踏まえた上で、炭素循環などの面から現在の地球環境の成り立ちを理解する。そして石炭、石油、天然ガスなどの在来型の化石燃料の他、非在来型石油資源(シェールオイル・オイルサンド・オイルシェール)、非在来型天然ガス資源(シェールガス・タイトサンドガス・コールベッドメタン・メタンハイドレート)の成因、存在、化学的性質、利用技術などについて学ぶ。特に現在の発電等のエネルギー変換技術や工業製品の生産技術も紹介し、電源構成や産業構造などの理解を通してエネルギー社会全体について考える。さらに、水素エネルギー・燃料電池を中心とした新技術や、バイオマスや太陽光・太陽熱・風力・地熱・水力などの再生可能エネルギーにも言及し、エネルギー資源問題と地球温暖化、PM2.5などの地球環境問題の両者への取り組み方を学ぶ。併せて、循環型社会におけるライフサイクルアセスメント(LCA)等の手法についても解説する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
基本事項・図表・まとめを中心としたプリントを配付し、パワーポイントを用いそれを解説しながら授業を進める。また簡単なレポート・課題の提出を求めることも予定している。 |
履修条件 | 高校の「化学」で有機化学の単元を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 惑星としての地球 炭素循環 地球環境の成り立ち |
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第2回 | 資源・エネルギーから見た地球史・技術史(地球環境との関連・エネルギー問題への取組み)化石燃料の起源(地球化学的考察) 化学工業基礎知識(石炭・石油・天然ガス) |
第3回 | 電源構成 エネルギー政策(国際動向も含めて) エネルギー変換技術(発電技術)発電コスト 電力と電力量 国内電力問題(原子力発電、電力自由化など) |
第4回 | 石炭:石炭を巡る世界史・産業史、成因、埋蔵量、産出、化学的性質、利用技術(コークス化・ガス化・液化・火力発電) |
第5回 | 石油:石油を巡る世界史・産業史、成因、埋蔵量、産出、化学的性質、石油精製と石油化学工業 |
第6回 | 天然ガス:成因、埋蔵量、産出、化学的性質、輸送、利用技術 |
第7回 | 在来型資源と非在来型資源(成因、利用技術、国際動向) |
第8回 | 非在来型石油資源(シェールオイル・オイルサンド・オイルシェール) |
第9回 | 非在来型天然ガス資源(シェールガス・タイトサンドガス・コールベッドメタン・メタンハイドレート) |
第10回 | カーボンニュートラルとカーボンネガティブ バイオマス バイオエタノール バイオディーゼル燃料 |
第11回 | 再生可能資源と非再生資源(枯渇性資源) 再生可能エネルギー(太陽光・太陽熱・風力・地熱・水力) |
第12回 | 水素エネルギー・燃料電池などの新技術とそれを応用した工業製品 原子力関連諸問題(3・11以降の国内原子力政策と国際動向) |
第13回 | 地球環境(気圏・温室効果ガスを中心として) PM2.5 地球温暖化を巡る論争とIPCC等の国際動向 |
第14回 | 環境への取組み(国内・国際動向) 循環型社会 グリーンケミストリー・サスティナブルケミストリーという考え方 LCAという考え方 |
第15回 | 平常試験とその解説 全体的な振り返り |
その他
教科書 |
特になし(毎回資料プリントを配付)
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参考書 |
『エネルギー白書 2015』 経済産業省 編
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(60%) 授業出席状況・授業に取り組む姿勢(20%) レポート・課題(20%) 出席が総授業時間数の3/5に満たない場合は履修放棄として取り扱い、成績の査定は行いません。 |
質問への対応 | 授業中、授業終了後に教室で質問を受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 8号館838号室 生命・物質化学科事務室 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:00 8号館838号室
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学生への メッセージ |
1回の授業で最低3つは、自分にとっての新しい知識を身に付けてください。疑問に思う(疑う)・考える・調べる、この3つを習慣にし、数値・統計データ等に関しては情報端末としてのスマホを大いに利用してください。授業では分かりやすい話し方・説明を心がけます。皆さんは真面目な学習態度で臨んでください。 |