2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
| 科目名 | 耐震設計特論 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
| 担当者 | 古橋 剛 | 履修期 | 後期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
| 校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C13A |
| クラス | |||
概要
| 学修到達目標 | 建築物の動的な耐震設計法の基礎を学ぶ。動的な設計法は地震による建物の挙動を直接評価して設計するものである。免震・制震構造は地震時の挙動を静的に評価するのが難しいため、動的な設計法と親和性が高い。動的な設計法には時刻歴応答解析、応答スペクトル法、エネルギー法など種々の解析法がある。これらの解析法を全体的に概観しつつ、特に時刻歴応答解析に必要な理論とその実際をメインに学びます。 |
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| 授業形態及び 授業方法 |
講義を主として、進捗情況に合わせて演習課題を課す |
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準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
振動工学及び、鋼構造、鉄筋コンクリート構造、構造設計の基礎知識 |
授業計画
| 第1回 | 耐震設計法の発展と柔剛論争/エネルギーに着目することの意義 振動工学の復習 |
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| 第2回 | 固有値問題概説1 固有振動形 |
| 第3回 | 固有値問題概説2 標準的な固有値問題、モード制御 |
| 第4回 | 固有値問題概説3 座屈固有値解析 |
| 第5回 | 固有値問題概説4 一般的な固有値問題、初期値問題 |
| 第6回 | 刺激係数、刺激関数1 刺激関数の誘導 |
| 第7回 | 刺激係数、刺激関数2 超高層の固有値解析 |
| 第8回 | 刺激係数、刺激関数3 実例紹介 |
| 第9回 | モーダルアナリシス スペクトル・モーダル解析 |
| 第10回 | 比例型減衰1 比例型減衰の導入 |
| 第11回 | 比例型減衰2 レーリー減衰、非比例型減衰 |
| 第12回 | 履歴減衰1 履歴減衰の導入、複素ばね |
| 第13回 | 履歴減衰2 塑性率、変形エネルギー一定則と必要保有耐力 |
| 第14回 | エネルギーの釣り合いに基づく耐震設計 |
| 第15回 | 動的構造設計法の現状とまとめ |
その他
| 教科書 |
秋山 宏 『エネルギーの釣合に基づく建築物の耐震設計』 技報堂出版㈱ 2002年 第1版
石丸 辰治 『応答性能に基づく「対震設計」入門』 2004年 第1版
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| 参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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| 成績評価の方法 及び基準 |
課題の結果により評価する |
| 質問への対応 | 随時 |
| 研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎5号館564A室(古橋) |
| オフィスアワー |
火曜 駿河台 10:40 ~ 12:10 駿河台校舎5号館564A室(古橋)
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| 学生への メッセージ |
構造物の性能設計に必要な応答解析の基本となる建物振動学について理論面とその実践面から解説します。 |