2017年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 環境工学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 下川・福田・吾提庫尓 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B12B |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは、交通と環境の関わりを地球規模から身近な地域に至るまで工学的に理解をし、対応策を提示するために必要な基礎的な知識、方法を修得することです。具体的には、交通とエネルギー(化石燃料、自動車、再生可能エネルギー)、循環型社会における自動車のリサイクルやライフサイクルアセスメント、地球温暖化問題とその対策、大気汚染(燃焼、排気ガス発生、排気ガス計測方法、大気汚染のモニタリングと評価)、騒音、海洋汚染(船舶航行と汚染、バラスト水の問題、水質汚濁)、自然に配慮した道路整備事業(ミティゲーション、エコロード、生態系評価)、交通施設建設の環境影響評価について学習します。 本科目は、交通システム工学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、A「基礎学習力」、H「歴史・文化・環境を生かす実践能力の達成に主体的に関与する重要な科目です。またD「専門応用学力」の達成に補足的に関与する科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
人間を中心としたとした環境問題だけでなく、自然環境に対しても工学的に取り扱うための基礎知識と方法論を習得するように講義します。さらに適宜授業中に配布する資料や事例のスライド・VTRなどをもとに、学習教育目標を達成するように進めます。 |
履修条件 | 専門教育科目、両コース共通。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス、環境と環境を形成する要因 (福田) (自己学習時間:復習60分) |
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第2回 | 交通と環境(1)大気汚染(福田) 「自動車走行による大気環境影響」 ①自動車から排出される大気汚染物質、②自動車排出による大気環境問題、 ③自動車による大気汚染の把握・対策 ④実例紹介 (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第3回 | 交通と環境(2)大気汚染(福田) 「大気汚染物質の測定法とデータ解析」 ①大気汚染物質濃度測定の原理、②データ解析、 ③発生別寄与の推定 (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第4回 | 交通と環境(3) 「自動車走行からの大気汚染物質の推定」 事例を使った推計方法の演習 (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第5回 | 交通と環境(4)、温室効果ガス(ウティクル) 「温室効果ガス削減の国際的な枠組み」 (自己学習時間:予習45分、復習45分)循環型社会の形成とライフサイクルアセスメント(伊東) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第6回 | 交通と環境(5)、温室効果ガス(ウティクル) 「日本の運輸分野における温室効果ガス削減対策と効果」 (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第7回 | 交通と環境(6)騒音と振動(下川) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第8回 | 交通と環境(7)騒音と振動(下川) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第9回 | 環境影響評価、環境保全と対策(1)(下川) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第10回 | 環境影響評価、環境保全と対策(2)(下川) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第11回 | 環境影響評価、環境保全と対策(3)(下川) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第12回 | 交通と環境(8)環境の計測(福田) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第13回 | 交通と環境(9)生物多様性・生態系に配慮した交通(福田) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第14回 | 交通と環境(10)生物多様性・生態系に配慮した交通(福田) (自己学習時間:予習45分、復習45分) |
第15回 | 平常試験及びその解説(福田) |
その他
教科書 |
『講義に即した資料を適宜配布する。』
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参考書 |
羽田守夫、江成敬次郎 『環境工学』 森北出版 2000年 第1版
Millennium Ecosystem Assessment (編集), 横浜国立大学21世紀COE翻訳委員会 (翻訳) 『生態系サービスと人類の将来―国連ミレニアムエコシステム評価』 オーム社 2007年 第1版
林希一郎(編著) 伊東英幸(共著) 『生物多様性・生態系と経済の基礎知識』 中央法規出版 2010年 第1版
田中章 『HEP入門 ―〈ハビタット評価手続き〉マニュアル― Theory and practices for Habitat Evaluation Procedure(HEP) in Japan』 朝倉書店 2006年
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成績評価の方法 及び基準 |
講義内容の理解度を適宜実施する課題レポートにより評価。また全体的な習得の程度を定期試験で評価する。総合評価は、定期試験(約80%)、課題レポート(約20%)とし、GPA制度の基準にしたがって合否および優劣を総合評価する。 出席が80%以下(授業回数15回中11回以下)の場合は定期試験の採点対象としない(正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により許可する)。 |
質問への対応 | 質問等は下記の研究室およびオフィスアワーにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
福田 敦:739号室、伊東英幸:738号室、ウティクル:福田・伊東が対応する |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:00 ~ 13:00 船橋校舎7号館738:伊東
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学生への メッセージ |
身近に多くの環境問題があります。日頃からよく観察し、客観的に、また定量的に取り扱うにはどのようにすればいいかを考えるように努めて下さい。 |