2017年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 民法Ⅰ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 竹田 智志 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C44N |
クラス | 企画経営コース | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 民法は日常生活に深い関わりを持つ法律であるとともに、私法全体を支える最も基本的な法律でもある。本講義では、実社会における取引や経済生活から生じる契約上のトラブルを防止したり、それらに対処するための基本発想を身に付け、その概要を説明することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
resumeとtextを中心とした講義を進めていくことを心がける。時に板書もあるがresumeにmemo、textとmemoでmy noteの作成を心掛けてほしい。noteの作成については初回講義時に秘伝を伝授する。本講義の範囲は、民法第一編「総則」である。 |
履修条件 | 「法学」等の基本科目を既に履修済みであることを望みたいが同時履修であってもかまわない。なお、教科書とともに法学系の科目の履修には必ず六法と用語集が必要である。履修者は必ず持参すること。 |
授業計画
第1回 | guidance/民法とは何か/その学び方/解釈/基本原理 民法がどのようにして登場してきたのかをお話しします。 |
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第2回 | 民法の主人公(1)/人/権利能力 民法物語の「主人公」の登場。何時から人でいつから人でなくなるのか。民法のstanceをお話しします。 |
第3回 | 民法の主人公(2)/意思能力/行為能力/失踪宣告/住所 「主人公」に関わる話と周辺の決まりごとについて紹介します。 |
第4回 | 民法は弱者の味方(1)/制限行為能力者制度①未成年者について 未成年者はどのように保護されているのか。 |
第5回 | 民法は弱者の味方(2)/制限行為能力者制度②と成年後見制度 弱者はあと3人、成年後見制度とは一体どんな規定か? |
第6回 | 少し脱線 「契約」って何だ?/法律行為/申込みと承諾 代表的な取引=売買契約を覗いてみよう。 |
第7回 | では「意思表示」とは何か/心裡留保 「定期試験で100点取ったら、僕のBenz、君にあげよう。」 |
第8回 | 意思表示(2)/虚偽表示/錯誤 意思の欠缺三兄弟。長男は心裡留保、次男と三男を紹介。 |
第9回 | 意思表示(3)/瑕疵ある意思表示 詐欺と強迫だけれど、民法の取り決めを概観。改正されそうだし難解。 |
第10回 | 代理(1)/代理制度とは何か 本人が代理人に委託して相手方との間で契約を成立させる。こんなの有りか。 |
第11回 | 代理(2)/代理権の濫用/瑕疵/復代理 代理権もいろいろ。よくよく見てみよう。 |
第12回 | 代理(3)/無権代理/表見代理/狭義の無権代理 自称代理人の責任の可否。難解だぞ。 |
第13回 | 時効(1)/民法上の時効制度 いつの間にか他人の土地が自分の物になる。刑法上の「時効」じゃないので注意!! |
第14回 | 時効(2)/取得時効と消滅時効 いつの間にか消えてしまう権利とは。 |
第15回 | 全体の要約と解説/定期試験 |
その他
教科書 |
小川富之編 『民法』 八千代出版 2012年 第1版
他に鎌田薫編「デイリー六法17年度版」三省堂、鎌野邦樹編「確認民法用語300」成文堂が必要です。いつも持ってきてください。
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参考書 |
鎌野邦樹 『確認民法用語300』 成文堂 2007年 第3版
『六法(コンサイス、ポケット、ディリー、判例等)』
講義時に、適宜指示。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験の結果+授業への積極参加(4回ないし5回調査)さらに6月中に課題リポートの提出を求める。 |
質問への対応 | その場で、応答するか、次回講義で回答。 |
研究室又は 連絡先 |
窓口:都市計画研究室(宇於崎) 5号館595B室 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
宅地建物取引主任者試験や公務員試験などを目指している者にとって民法は非常に厄介な科目であるが、この講義では、その基本的スタンスを最大限理解してもらえるよう配慮したい。是非講義を聴いて、民法を得意科目にして欲しい。 |