2017年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 会計学 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 渡邉 雅雄 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C51Q |
クラス | 企画経営コース | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築・不動産業を経営的見地から把握するためには,「ビジネスの言語」としての会計を理解することは重要になるでしょう。資金的裏づけが経営遂行のための前提条件であり,その意思決定に資する材料のひとつが会計データです。この科目の学修到達目標は,次のとおりです。 1. 基本的な商業簿記を修得し,初歩的な会計実務に対応できる。 2. 財務諸表の仕組みとその活用法を理解し,実践できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントによる講義を基本としますが,学生の皆さんもたくさん発言できるように機会を設けていきます。また,学修内容の理解に役立つように練習問題に実際に取り組みながら,学修内容を説明していきます。 |
履修条件 | 学修意欲があることです。 |
授業計画
第1回 | (企業会計の基礎的な理解) 企業会計の内容を確認するとともに,この科目で学修する内容と目標を確認します。 |
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第2回 | (仕訳と勘定記入) 第2回から第10回では,企業会計を支える技術である簿記を中心に学修します。第2回は,帳簿記入のルールの基礎を学びます。 |
第3回 | (商品売買,預金,手形の会計処理) 企業が商品を仕入れ,顧客に販売することを主要な営業活動としていることを前提として,商品の仕入と販売の会計処理を学びます。また,企業がその事業活動において当座預金や約束手形を使用している場合の会計処理も学びます。 |
第4回 | (債権債務,固定資産の会計処理) 金銭の貸付け,借入れ,その他の債券や債務の会計処理を学びます。また,企業がその事業活動で使用する建物,車両,備品,土地などを購入したときの会計処理も学びます。 |
第5回 | (株式会社の会計) 個人事業者の会計と対比しながら,株式会社に固有の会計処理を学びます。株式会社の特徴を理解することが大切です。 |
第6回 | (決算1) 簿記の一連の手続の全体像と,決算の手続を概観するための精算表のしくみを学びます。また,決算の重要な手続のひとつである売上原価の算定について学びます。 |
第7回 | (決算2) 決算の重要な手続である貸倒れの見積りと減価償却について学びます。 |
第8回 | (決算3) 決算の重要な手続である費用と収益の繰延べと見越しについて学びます。 |
第9回 | (財務諸表) 財務諸表の体系を学ぶとともに,損益計算書,貸借対照表,キャッシュ・フロー計算書の仕組みを学びます。 |
第10回 | (企業会計の基本原則1) 企業会計は,期間ごとの利益を計算すること(損益計算)を主要な課題としています。損益計算の基本原則を学びます。 |
第11回 | (企業会計の基本原則2) 損益計算と密接に関連する資産評価の基本原則を学びます。 |
第12回 | (財務分析1) 第12回から第14回では,会計データの活用法を中心に学習します。財務諸表を使って経営分析を行う場合に着目すべき収益性の分析と,そのための各種比率(総資本利益率/自己資本利益率)を学びます。 |
第13回 | (財務分析2) 財務諸表を使って経営分析を行う場合に着目すべき安全性の分析と,そのための各種比率(当座比率/流動比率/固定比率/固定長期適合率/自己資本比率)を学びます。 |
第14回 | (財務分析3) 経営者は,合理的な企業経営を行うために,目標利益を計画します。利益計画のための損益分岐分析について学びます。 |
第15回 | (理解度確認期間) 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
大原簿記学校 『スラスラできる日商簿記3級テキスト』 大原出版 2016年
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参考書 |
桜井久勝・須田一幸 『財務会計・入門』 有斐閣 2017年 第11版
田中建二 『財務会計入門』 中央経済社 2015年 第4版
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認期間に実施する平常試験(100%)により評価します。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付けます。具体的には,授業中に指示します。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示します。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
会計学は,複式簿記機構という500年以上も変わらぬ根幹を有する独自の構造・体系があります。また,就職活動の際に,その知識の役立ちを実感する実利的即効性も備えた「思考の道具」です。アカウンティング・マインド(会計思考)は,実利と教養の双方に有益な一つのものの見方であり,とても有意義です。 |