2017年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 |
浮体工学及び演習
浮体式の海洋建築物を計画する!
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 居駒・惠藤 | 履修期 | 後期 |
単位 | 3 | 曜日時限 | 火曜1・2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D21C |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 海洋建築物を計画するにあたり,それを浮体式にすることで計画・設計の可能性は大いに広がるはずである。海面に構造物を浮かべるために必要な基本事項を修得しながら,安定して浮体を浮かべて簡易的な運動応答を扱えるようにすることが本講義及び演習の目標である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
一部スライドを利用しながら全体像を解説するが,基本的には板書によって理論的取り扱いを解説しながら講義を進める。合わせてその内容を実際に演習することで具体的な計算方法を修得する。さらに,演習では電卓だけでなくパソコンを用いた効率的な計算を実施し,比較的複雑な式を計算しながら具体的な計算結果を求める演習を行う。(ノートPC,エクセルを利用) |
履修条件 | 海洋流体力学Iと水波工学Iの内容を修得していること。 |
授業計画
第1回 | 講義全体の解説と浮体式海洋構造物の用途/演習:海洋構造物の構造形式と固有周波数 |
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第2回 | 海洋波浪の取り扱いと基本パラメータ/演習:海洋波の分散関係式と波長の計算 |
第3回 | 重心の位置の算定/演習:重心位置の算定 |
第4回 | 浮体式構造物の静的安定性 基礎/演習:安定性の評価方法 |
第5回 | 浮体式構造物の静的安定性 自由水の影響/演習:定常荷重(転倒モーメント)に対する安定性 |
第6回 | バラスト水の設定/演習:バラストタンクの位置と重量の算定 |
第7回 | 波浪による圧力や波力(ポテンシャル理論)/演習:波圧算定と圧力積分 |
第8回 | モリソン式による波浪荷重の算定法 (円筒構造物)/演習:モリソン式による波浪荷重算定 |
第9回 | モリソン式による波浪荷重の算定法 (空間的な位相の考慮)(1)/演習:モリソン式による2本円柱に作用する波浪荷重算定 |
第10回 | モリソン式による波浪荷重の算定法 (空間的な位相の考慮)(2)/演習:モリソン式によるコラム支持浮体への波浪荷重算定 |
第11回 | 周波数領域での浮体の運動方程式/演習:付加質量・造波減衰係数の簡易的な取り扱いと固有周期・固有周波数の算定,上下運動の計算 |
第12回 | 周波数領域の浮体の運動方程式と粘性減衰の考慮/演習:スパーブイの水平運動の求め方 |
第13回 | セミサブ式海洋構造物を模試した構造体の波浪中運動/演習:周波数領域における波力の算定と運動応答の計算(上下揺・前後揺) |
第14回 | 係留力の算定法(カテナリー係留)/演習:係留力を考慮した浮体の運動計算 |
第15回 | 理解度評価試験/復習と理解度再評価 |
その他
教科書 |
2年生の「海洋資源と開発技術」で使用した教科書を引き続き利用する。
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参考書 |
日本船舶海洋工学会 『船舶海洋工学シリーズ12 「海洋構造物」』 成山堂書店 2013年 第初版
前田久明,近藤健雄,増田光一 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第初版
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への参加意欲10%,演習課題40%,試験50% |
質問への対応 | 随時行う |
研究室又は 連絡先 |
居駒・惠藤研究室 ikoma.tomoki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 17:30 1341室にて対応する
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学生への メッセージ |
海洋工学分野に興味を持つ学生はもちろん,意匠系を目指す学生にもぜひ受講してもらい科目です。 |