2017年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 材料化学 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 三五 弘之 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D34A |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建設工学にとって必要不可欠な材料である「セメント・コンクリート」に関する講義である.「セメント・コンクリート」という材料を「化学」の観点からじっくりと見てみましょう. 本講義の学修到達目標は次のとおりである. 1)セメントとは何か説明することができる 2)セメントの種類とその性質を説明することができる 3)セメント産業と環境問題との関わりについて説明することができる |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を中心とした授業形態である.化学系の科目なので基礎化学を履修していることが望ましいが,化学が不得意な学生にも理解できるように基礎的な事項から解説していく. |
履修条件 | 履修条件:選択科目 この科目は「環境ライフサブメジャ-・コ-ス設置科目」である. |
授業計画
第1回 | セメントとは何か? 1.セメントの歴史を知る. ・天然セメント ・ローマンセメント ・ポルトランドセメント ・エコセメント |
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第2回 | 2.セメントを定義し,様々な観点から分類する. ・材質による分類 ・物性による分類 ・製法による分類 |
第3回 | 3.気硬性セメントの種類と性質 ・漆喰 ・セッコウ ・マグネシアセメント など |
第4回 | 4.水硬性セメントの種類と性質 ・ポルトランドセメント ・混合セメント ・特殊セメント |
第5回 | 5.ポルトランドセメント(PC) (1)PCの製造方法 ・原料工程 ・焼成工程 ・仕上げ工程 |
第6回 | (2)PCのクリンカ化合物 ・種類 ・水和反応 ・水和発熱速度 ・強度発現 など |
第7回 | (3)PCの種類と用途 ・普通PC ・早強PC ・超早強PC ・中庸熱PC ・低熱PC ・耐硫酸塩PC |
第8回 | 6.特殊セメント (1)アルミナセメント (2)超速硬セメント など |
第9回 | 7.混合セメント (1)高炉セメントと高炉スラグ (2)シリカセメントと天然シリカ質混合材 (3)フライアッシュセメントとフライアッシュ |
第10回 | 8.コンクリート用混和材料 (1)混和材と混和剤の定義 (2)混和材の種類と用途 ・シリカフューム ・石灰石微粉末 ・膨張材 など |
第11回 | (3)混和剤の種類と用途 ・AE剤,AE減水剤,高性能AE減水剤 ・減水剤,高性能減水剤 ・凝結促進剤 ・凝結遅延剤 ・特殊水中コンクリート用混和剤 ・収縮低減剤 など |
第12回 | 8.コンクリート用骨材の種類と分類 ・由来による分類 ・粒径による分類 ・密度による分類 |
第13回 | 9.コンクリートの耐久性 (1)アルカリ骨材反応 ・分類 ・ペシマム条件 ・対策及び防止法 |
第14回 | (2)塩害と電気化学的脱塩法 ・脱塩工法 ・再アルカリ化工法 ・電着工法 |
第15回 | (3)中性化とその対策 ・炭酸化 ・硫酸塩劣化 |
その他
教科書 |
特になし.必要に応じてプリントを配布する.
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参考書 |
建築材料の教科書は,参考書として有効である.
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験により評価する. |
質問への対応 | 講義終了後およびオフィスアワーで対応する. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館822室 E-mail: sango@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp メールでの成績に関する問合せは不可 |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
「良いもの」を作るには材料の本質を知る必要があります. そして,材料の本質を知るには,化学の知識が必要になります. 化学を知るエンジニアは,これを知らない人よりも良いものをつくることができます. |