2017年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 |
海洋資源と開発技術
海洋空間および資源の有効利用を目指して!
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 居駒 知樹 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D41G |
クラス | 海洋建築工学科2年生 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 海洋には様々な形で資源やエネルギーが蓄えられている。世界で6番目に広く大きな排他的経済水域を有する日本のもつ海洋資源・エネルギーのポテンシャルを理解すると共に,それらを開発するために必要な技術を理解する。さらに,世界に目を向けた時に資源・開発の現状がどのようになっているのかを知りながら,日本の課題を熟考する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
スライドを利用しながら板書等によって講義を進める。また,数回の小論文を課す。 資料は必要に応じて授業支援ポータルサイトを使って配布する。 |
履修条件 | 「海と建築」で習得したことの全てが基礎知識となります。 |
授業計画
第1回 | 海洋資源と開発 海洋工学技術と海洋建築工学 ・授業計画と各回の内容 ・日本と世界の海洋開発 ・海洋基本法と海洋基本計画における海洋開発の位置づけ |
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第2回 | 海洋構造物の概要(1) 海底資源開発と各種海洋構造物 ・どのような海洋資源開発があるのか ・その方法は? ・どのような海洋構造物や装置が存在するのか? |
第3回 | 海洋構造物の概要(2) 海洋空間利用のための海洋構造物・建築物とその歴史 ・メガフロート(超大型浮体)とその特徴 ・海洋構造物の設計上の留意点と設計条件はどのようなものか。 ・様々な用途で使用される構造物・建築物・船舶 |
第4回 | 海洋構造物の概要(3) |
第5回 | 海洋空間計画(Marine Spatial Planning)の概要 |
第6回 | 海洋再生可能エネルギー利用と構造物(1) ・海洋再生可能エネルギーとは何か。 ・水車による発電 ・波浪による発電 ・洋上風力による発電 ・上記に用いられる構造物はどのようなものであるのか。 |
第7回 | 海洋再生可能エネルギー利用と構造物(2) ・海洋再生可能エネルギーとは何か。 ・水車による発電 ・波浪による発電 ・洋上風力による発電 ・上記に用いられる構造物はどのようなものであるのか。 |
第8回 | 海洋構造物の概要(4) 海洋構造物の形式と設計上の特徴,疲労問題 ・海洋構造物の形式の詳細とその特徴 ・海洋構造物の設計上の目標とその特徴 ・披露問題 ・係留の方法 |
第9回 | 中間理解度評価 海洋の自然環境 ・海洋波浪の基礎 |
第10回 | 海洋再生可能エネルギー ・海洋エネルギー開発のための実証試験海域 ・EMEC |
第11回 | EMECのScale siteと日本の実証試験海域 海洋再生可能エネルギー利用と地域の連携 |
第12回 | 波浪エネルギーと波力発電技術 |
第13回 | 波力発電技術と海洋再生可能エネルギーの複合利用 海洋空間の多目的利用 |
第14回 | 今後の海洋開発 世界と日本の海洋開発の動向 ・石油天然ガスの開発の今後 ・石油関連プラットフォームのマーケット動向 ・洋上風力発電の今後 ・建築系学科としての海洋開発への参画 |
第15回 | 理解度評価の確認 日本における海洋利用と今後の開発,その他のまとめ |
その他
教科書 |
日本船舶海洋工学会 『船舶海洋工学シリーズ12 海洋構造物』 成山堂書店 2013年 第初版
海洋工学系の他の授業や大学院講義まで使用できる。さらには海洋工学関連業界に就職しても使用できるテキストである。ただし,海洋構造物非常に基本的なことが平易にまとめられている。
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参考書 |
ポール・R・ピネ 『海洋学』 東海大学出版会 第2010版
前田久明,近藤健雄,増田光一 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第1版
「海洋学」は海洋学Iのテキストでもある。
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成績評価の方法 及び基準 |
中間理解度評価30%,最終理解度評価70% |
質問への対応 | 随時受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
居駒・惠藤研究室 13号館4階 1341室 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 17:30 1341室にて対応する。
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学生への メッセージ |
海洋開発,利用そしてそのための技術を理解し,深く考える機会を提供します。また,世界の中で日本が「海洋」をどうとらえるかについても考える場にします。 |