2017年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | 流れの力学Ⅲ | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 鈴木 康方 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F35M |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 水や空気の流れについての力学の勉強を、流れの力学I,IIに続いて行う。非圧縮性流体についての基本的事項についての理解を深める。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
通常の座学。流れの力学I,IIで用いた教科書に沿って説明する。スライドを用いたり,補足的プリントを配布したりすることがある。 |
履修条件 | 流れの力学I,Ⅱを修得済みであることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 流れの力学I,Ⅱの簡単な復習,本講義の内容説明。教科書の1章から7章までの内容を復習し,内容の理解度を確かめる。また,本講義の進め方について説明する。 |
---|---|
第2回 | 流体力学の質量保存側と連続の式,構成方程式。流れの力学で重要な質量保存則と,流れにおける摩擦力の表記と取り扱い(教科書8.1, 8.2節)。 |
第3回 | 運動量保存則とナヴエ・ストークスの運動方程式。質量保存則についで重要な運動量保存則と,流れの運動方程式の表記と取り扱い(8.3節)。 |
第4回 | 第8章の練習問題解説。せん断流(境界層流、管内流,噴流、後流)の説明。せん断層における摩擦力と流れの構造(第9章の概説)。 |
第5回 | 境界層理論と境界層方程式。境界層の考え方,重要性とその表記法の説明(9.1.1,9.1.2)。 |
第6回 | 境界層の発達と下流方向変化。境界層の生成と下流方向に向かって発達し,層流から遷移,乱流に至るまでの説明 (9.1.3, 9.1.4)。 |
第7回 | 乱流境界層の平均速度分布,レイノルズ平均とレイノルズ応力。層流及び乱流境界層の速度分布,乱流摩擦応力(レイノルズ応力)の説明 (9.1.5)。 |
第8回 | 境界層の剥離と境界層制御。境界層が個体壁から剥離する過程とその影響 (9.1.6)。 その他のせん断流の概説(9.2の一部)。 |
第9回 | 噴流、後流、混合層流。噴流(ジェット),後流(ウェイク)および速度が異なる二つの流れから生じる混合層流の説 (9.2, 第9章の練習問題解説)。 |
第10回 | ポテンシャル流れの基礎式I。粘性のない理想流体における速度ポテンシャル,流れの関数,基本的ポテンシャル流れ流れの一部について説明 (10.1-10.3)。 |
第11回 | ポテンシャル流れの基礎式Ⅱ,前回に引き続き基本的ポテンシャル流れと,円柱周りの流れの説明 (10.4-10.6)。 |
第12回 | 等角写像とジューコフスキー変換。飛行機の翼のような断面をもった物体周りの流れを,円柱周りの流れに写像する方法の説明 (10.7)。 |
第13回 | クッタの条件と揚力理論入門,境界層理論との結合。飛行機がなぜ飛べるのか,揚力の発生と,粘性が強く働く境界層理論との結合を説明(第10章の練習問題解説)。 |
第14回 | これまでの学習についての確認・復習。 |
第15回 | 平常試験及びその解説。 |
その他
教科書 |
日本機械学会 『流体力学(JSMEテキストシリーズ)』 丸善 2008年 第1版
流れの力学I,IIで使用したテキストを引き続き用いる。
|
---|---|
参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
演習課題10%,平常試験90%程度で 60%以上合格とする |
質問への対応 | 随時受け付けます。メールでの質問や面会予約も可能です。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:3号館318室, Tel/fax: 03-3259-0738 mail:授業中に指示します |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 10:40 ~ 12:00
|
学生への メッセージ |
本質を理解するように努めてください。 |