2017年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | 計測工学 | ||
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設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 鈴木 康方 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F44V |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 計測技術は全ての工学分野において基礎となるものである。本講義は,機械工学技術者にとって重要な計測技術を中心にして,機械的及び電気・電子的技術について説明する.①機械エンジニアとして必要な基本的な計測技術の知識を得ること②測定データの誤差と処理の基本事項について理解すること. |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書とスライド,配布プリントなどに従って講義を進める。シラバスの進度は目安であり,授業の進捗状況により前後することがある。 |
履修条件 | 初等関数の微分積分の計算ができること. |
授業計画
第1回 | 講義の目的,履修上の注意,計測工学の基礎(教科書第1章) ・計測器の性能の表し方 ・計測の誤差とその表現法 |
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第2回 | 距離を測る ・長さの国際共通単位 ・遠距離の計測法 ・中距離の計測法 ・近距離の計測法 ・微小変位の計測法 |
第3回 | 長さを測る① ・直接測定と間接測定,アッベの原理 ・目盛りの拡大方法,レンズの働き |
第4回 | 長さを測る② ・接触測定と非接触測定 ・形状の計測法 |
第5回 | 動きや振動を測る ・変位,角度の計測法 ・速度,加速度の計測法 ・デジタルコード |
第6回 | 力,トルクを測る ・天秤,ばねばかり ・ひずみゲージ ・ロードセル ・圧電素子 |
第7回 | 強さや硬さを測る ・引張・圧縮試験 ・衝撃試験 ・硬さ試験 |
第8回 | 流体を測る ・流速の計測法 ・流量の計測法 ・流れの可視化法 ・ベルヌーイの定理の復習 ・PIV |
第9回 | 流体圧力を測る ・高圧の計測法 ・常圧の計測法 ・真空の計測法 ・ピエゾ抵抗効果 |
第10回 | 温度を測る ・高温の計測法 ・中温の計測法 ・常温の計測法 ・低温の計測法 ・熱電効果 ・熱放射 ・抵抗の温度効果 |
第11回 | 電気信号のアナログ計測と処理 ・信号の拡大 ・信号の処理 ・信号の記録 ・フィードバック ・電磁誘導 |
第12回 | 電気信号のディジタル計測と処理 ・A/D変換 ・ディジタル計測器 ・ディジタル信号処理 ・サンプリング定理 ・ディジタル圧縮 |
第13回 | 計測値の信頼性とデータの取り扱い ・計測の不確かさ ・不確かさの合成 ・最小2乗法 ・トレーサビリティ |
第14回 | これまでの学習の確認と復習 |
第15回 | 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
南茂夫,木村一郎,荒木勉 『はじめての計測工学 改定第2版』 講談社サイエンティフィク 2012年 第2版
本教科書は最新の情報を含むよう改定されている。
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参考書 |
土屋喜一 『大学課程計測工学』 オーム社 2000年 第3版
西山主計・山藤和男 『計測システム工学の基礎』 森北出版 2001年 第1版
上記参考書は若干古いが,基礎的な事項は十分参考となる。
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成績評価の方法 及び基準 |
演習課題10%,平常試験90%程度で 60%以上合格とする |
質問への対応 | 随時受け付けます。メールでの質問や面会予約も可能です。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:3号館318室, Tel/fax: 03-3259-0738 mail:授業中に指示します |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 10:40 ~ 12:00
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学生への メッセージ |
本質を理解するように努めてください。 |