2017年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | 航空宇宙工学実験ⅡB | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 内山・安部(明) 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H13B |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 航空宇宙工学実験Ⅰがアラカルト的に学ぶのに対し,本科目では特定の分野について深く追求していく.この過程において,事実の正確な把握,現象の正しい認識およびレポートの正しい書き方を習得する. |
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授業形態及び 授業方法 |
実験とレポート審査を実施し,実験時には予備テスト,審査時には確認テスト等を行う. |
履修条件 | 航空宇宙工学実験Ⅰおよび力学系科目の内容を習得していること |
授業計画
第1回 | 実験内容全体の解説 テーマ1 高速気流の実験(菊池) 圧縮性流れの基礎を修得するため,超音速風洞を用いた実験を行う.風洞本体・可視化装置の原理・構造を踏まえ,データを計測・整理して,亜音速流れと超音速流れの相違点や衝撃波などについて理解する. テーマ2 熱線風速計に関する実験(阿部) 加熱した金属細線(熱線)の強制対流熱伝達に関する実験と熱線風速計による乱流噴流の速度の測定を行う.これらの実験を通じてこれらの実験を通して,熱流体力学の基本的な事項を学ぶ. テーマ3 弾性体の振動実験(山崎) 片持ち梁の強制振動実験を通じて共振実験法を体験するとともに,固有振動数・固有振動モード・共振振動数の基礎理論・計算法・物理的意味を理解する.そして,設計・開発における振動解析・振動試験の役割について認識・理解を深める. テーマ4 誘導制御系のシミュレーション実験(安部) 航空機運動の過渡特性を,制御工学の観点から理解する.航空機の縦運動方程式を理解し,制御用ソフトMatLabによるシミュレーションを実行し,根軌跡法による制御系の設計手法を理解する.さらに,飛行経路誘導制御システムの設計法についても学ぶ. テーマ5 翼の風洞実験(大竹) 2次元翼模型を用いた風洞実験を行うことで,翼まわりの流れの様子と翼に働く空気力との関連性,ならびに様々な空気力の測定方法について理解・認識を深める.また,より正確な空気力を求めるための風洞実験データの修正方法や熱線風速計等の測定機器の使用方法についても学習する. テーマ6 ガソリンエンジンの実験(齊藤) ガソリンエンジンの性能曲線を実験により求め,考察する.熱力学で学習したガスサイクルへの理解を深めるとともに,流体計測等の基礎技術を習得する. テーマ7 材料組織の顕微鏡観察実験(小宮) 航空宇宙分野でよく用いられているアルミニウム合金やチタン合金のミクロ組織観察を行う.同じ化学成分の材料を複数の熱処理条件で作製し,ミクロ組織を顕微鏡を用いて観察する方法を学習するとともに,ミクロ組織と材料の機械的・物理的特性が密接に関連していることを理解する. テーマ8 小型衛星姿勢制御実験(内山) 極位置と時間応答の関係について理解を深める.また,リアクションホイールを有した小型衛星モデルの角速度制御を行い, |
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第2回 | グループごとにテーマ1~4あるいはテーマ5~8を実施 |
第3回 | 同上 |
第4回 | 同上 |
第5回 | 同上 |
第6回 | 同上 |
第7回 | 同上 |
第8回 | 同上 |
第9回 | 同上 |
第10回 | 同上 |
第11回 | 同上 |
第12回 | 同上 |
第13回 | 同上 |
第14回 | 同上 |
第15回 | 同上 |
その他
教科書 |
『航空工学実験Ⅱ』 (配布資料)
航空工学実験Ⅱ 平成29年度版をガイダンスのときに配布します.
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参考書 |
参考書は,実験テーマ毎に実験指導テキストに記載されています.また実験中にも紹介します.
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成績評価の方法 及び基準 |
各テーマの実験と審査の平均点で評価します. |
質問への対応 | |
研究室又は 連絡先 |
内山(326B),安部(322),阿部(331B),大竹(333),菊池(風洞実験室2F),小宮(327A),齊藤(326A),山﨑(323);カッコ内は居室 |
オフィスアワー |
金曜 船橋 13:20 ~ 15:00
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学生への メッセージ |
総合成績が不良の場合は,規定のテーマ数を完了していても不合格となります. |