航空宇宙材料Ⅱ (H34A)

学修到達目標	「航空宇宙材料Ⅰ」で学んだ材料の種類とその特徴をもとに、「航空宇宙材料Ⅱ」では，材料工学的観点から，結晶構造，強度，変形，破壊およびクリープ現象などを説明できることを目標にする。
授業形態及び授業方法	配布資料をもとに，パワーポイントによる講義形式で行う。また各項目に関する演習を行い，理解を深める。
履修条件	航空宇宙材料Ⅰの内容を理解していること。

第1回	この講義での内容及び評価方法について説明する
第2回	原子の構造と原子結合：物質の原子構造とその原子結合について学ぶ
第3回	金属の結晶構造：金属の結晶構造とその特徴について述べる
第4回	平衡状態図：平衡状態図の種類とその読み方を説明する
第5回	金属の強度特性：各種金属材料の強度に及ぼす要因を解説する
第6回	金属の変形（１）：材料が塑性変形するときのすべり変形について述べる
第7回	金属の変形（２）：転位論について概説する
第8回	前半の復習
第9回	材料の強化機構：金属の強度を改善する強化方法について述べる
第10回	破壊現象（１）：各破壊現象について解説する
第11回	破壊現象（２）：破壊力学の基礎を学ぶ
第12回	疲労とその破壊：破壊現象について説明し，その試験方法を学ぶ
第13回	クリープ：クリープ現象とその破壊について解説する
第14回	複合材料の破壊：各種複合材料について，その破壊現象について述べる
第15回	平常試験およびその解説

教科書	『機械材料学』 JSMEテキストシリーズ日本機械学会 2008年
参考書	渡辺義見　他『図でよくわかる機械材料学』コロナ社 2010年第初版丸山公一　藤原雅美　吉見享祐『基礎から学ぶ構造金属材料学』内田老鶴圃 2014年第1版
成績評価の方法及び基準	期末試験(80%)，課題(20%)を総合して評価する
質問への対応	随時
研究室又は連絡先	3号館　2階　327B室
オフィスアワー	水曜船橋 14:00 ～ 15:00
学生へのメッセージ	材料工学は、すべての工学分野の基盤であるといわれるほど重要な分野です。なぜ、その材料がここに使われているか、なぜ、こういう挙動を示すのか、少しでも分かってもらえたらうれしいです。

2017年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科