2017年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | 品質工学及び演習 | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 長谷川 良子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1.5 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H53D |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | AIの一つであるタグチメソッドをソフトウェアへ応用したパターン認識の手法「マハラノビス・タグチ(MT)システム」を身に着けることができる。 実習を通して、品質工学と数理統計学を駆使したパターン認識の技術を身につけて、異常の予兆検知などへの適用を考察できるようになる。 さらに学生同士の交流が図れるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義、実習、レポート 楽しく理解できるように、MTシステムの解析ソフトを用いてコンピュータ実習を行う。 実習は、文字のパターン認識、著者識別、推定予測に関する課題など。 (講義)パワーポイント、WORD、板書 (実習)各人がEXCELアドインソフトを使って実習を行う |
履修条件 | 予備知識は問わない。 欠席、遅刻の多い学生は進捗が遅れて周りに迷惑をかけることになるので受講を断ることがある。 |
授業計画
第1回 | シラバスの内容を確認の上,授業に臨むこと。 MTシステムを用いたパターン認識とその適用分野 JAXA イプシロンロケットの打ち上げに採用されて注目されているMT法の紹介 |
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第2回 | MT法の考え方 マハラノビスの距離とは |
第3回 | MT法を用いたパターン認識 単位空間の決め方(いつもの状態:均質で数が多いところ)、信号データ(単位空間に含まれないデータ) |
第4回 | MT法を用いた文字認識の実習1 各自、認識対象とする文字を選び、データを作成する |
第5回 | MT法を用いた文字認識の実習2 ソフトウェアの使い方の説明 |
第6回 | MT法の数理 期待値、標準偏差、相関係数、相関行列、逆行列、多重共線性 |
第7回 | MT法を用いた文字認識の実習3 ソフトウェア出力結果の見方 直交表を用いた原因診断の方法 |
第8回 | MT法を用いた文字認識の実習4 文字認識のまとめ、重要なところのレビュー、レポートの提出要件 |
第9回 | 実習成果であるレポートについて各自がプレゼンを行う。 質疑応答、及び講評 |
第10回 | データサンプル数が項目数よりも少ない時のパターン認識の手法であるRT法 その考え方と適用事例 |
第11回 | RT法を用いた文字認識の実習 レポートの提出要件 |
第12回 | RT法を用いた著者識別の方法 データ収集を宿題 |
第13回 | RT法を用いた著者識別の解析と考察 |
第14回 | 授業の復習と質疑応答 |
第15回 | 平常試験、終わってから解説 |
その他
教科書 |
長谷川 良子 『タグチメソッドで環境問題を解く』 日科技連出版社 2013年 第1版
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参考書 |
長谷川良子 『マハラノビス・タグチメソッド(MT)システムのはなし』 日科技連出版社 2004年
立林和夫、手島昌一、長谷川良子 『入門MTシステム』 日科技連出版社 2008年
マハラノビス・タグチメソッド(MT)システムのはなし:MT法の入門書で、わかりやすく書かれている。
入門MTシステム:MTシステム全般についてわかりやすく書かれている。入門というよりは中級のレベル。
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成績評価の方法 及び基準 |
実習のレポート(20%)と平常試験(80%) |
質問への対応 | 授業中に対応 出席表を配布し、そこに授業終了までに質問事項を書いてもらい、次週に回答する。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
品質工学と数理統計学を通じてパターン認識の考え方をしっかり学んで、今後の技術立国日本を支えていただきたい。 |