2017年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 電気工学のための数学 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 浜松 芳夫 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | I41A |
クラス | A | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 電気工学の専門科目では様々な数式を扱う事が非常に多い.その理由の1つとして電気工学全般で現れる数式には物理的な意味や物理現象を含んでいるからである.本講義では,電気電子工学の基礎科目となる電気回路,電子回路,電磁気学などで必要とされる数学的基礎を養い,数式を電気工学の専門科目で自由自在に使いこなせる知識を得る事を目的とする. |
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授業形態及び 授業方法 |
ただ,公式を覚えるための学習ではなく,数式の中に潜む意味を十分理解し,それら数式を自在に使いこなせるように説明する.ただ実際に手を動かして計算してみる事が必要なので適宜演習や課題を通して基礎知識が深まるように講義を進める. |
履修条件 | 選択科目 |
授業計画
第1回 | 本講義で行う内容を説明し,何故電気工学で数学的な知識が必要となるのか説明する. その後,高校で学んできた合成関数の微分や積分計算の復習から始める. |
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第2回 | 行列の基本形,行列の基本演算,連立1次方程式からの行列表現について学ぶ. |
第3回 | 行列式,クラメールの公式,逆行列,余因子展開等について学ぶ. |
第4回 | 関数(三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数)等の性質について学ぶ. また弧度法と度数法との違いについて説明する. |
第5回 | 三角関数の公式(倍角公式,半角公式等),双曲線関数の性質などについて学ぶ. |
第6回 | 高校で学んできた簡単な微分積分を復習し,2変数関数の微分(偏微分)について学ぶ. |
第7回 | 多重(2重,3週)積分,線積分,面積分について学ぶ. |
第8回 | ベクトル解析の基礎(単位ベクトル)について学ぶ. |
第9回 | スカラ積とベクトル積について学ぶ. |
第10回 | ベクトルの微分演算,勾配演算について学ぶ. |
第11回 | 発散の演算,ガウスの発散定理,回転の演算,ストークスの定理について学ぶ. |
第12回 | 複素数の概念,複素数の表現方法(直交形式,極形式,指数関数形式,極座標表現)について学ぶ. |
第13回 | 複素数演算,オイラーの公式,ド・モアブルの定理について学ぶ. |
第14回 | 正弦波とフェーザ表示,瞬時電力と瞬時値表現について学ぶ. |
第15回 | 有効電力,無効電力,皮相電力を学び,簡単な閉路方程式について学ぶ. |
その他
教科書 |
浜松芳夫・星野貴弘 『電気電子数学入門 線形代数・ベクトル解析・複素数』 オーム社 2012年 第1版
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参考書 |
『電気・電子基礎数学 -電磁気・回路のための-』 オーム社 2004年 第21版
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成績評価の方法 及び基準 |
演習・宿題・課題(中間含む):20%,平常試験:80%として総合的にS-Dの成績評価を行う. |
質問への対応 | 適宜対応する. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 4号館 423A hamamatsu.yoshio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 13:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
微分積分学,線形代数も併せて受講して下さい.基本的な数学が理解できれば専門科目でも自由に計算ができるようになりますので復習するように心がけてください. |