2017年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 制御の基礎 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 星野 貴弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I51Q |
クラス | A・B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 制御工学はシステムの高度化,省力化に伴って広い分野に要求されている.本講義では,制御 工学の基礎である線形制御理論について学習する。 具体的には,以下の項目についての理解・修得を目標とする。 ・フィードバック制御系とフィードフォワード制御系の特徴 ・ダイナミカルシステムの数学的表現 ・ブロック線図による制御系の表現 ・制御系の過渡応答 ・ダイナミカルシステムの安定性 ・安定性の必要十分条件と必要条件 ・ラウス・フルビッツの安定判別法 ・フィードバック制御系の感度特性 ・フィードバック制御系の定常特性 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を主体とするが,内容理解のために授業開始10分程度を使い,前回の課題に対する解説を 行う.また,授業の後半に講義内容に関する演習を行う。 |
履修条件 | 「回路の過渡応答」を履修していることが望ましい。 微分積分,基礎的な微分方程式の解法,ラプラス変換等の知識が必要となる。 |
授業計画
第1回 | 講義概要 制御とは,制御工学の目的,制御工学の歴史,必要となる数学的知識 |
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第2回 | ダイナミカルシステムと伝達関数1 制御系の構成,線形ダイナミカルシステム,伝達関数の定義 |
第3回 | ダイナミカルシステムと伝達関数2 比例,微分,積分,1次遅れ,2次遅れ,むだ時間の各要素の伝達関数 |
第4回 | ブロック線図によるシステムの表現法 ブロック線図の基本記号,ブロック線図の結合,ブロック線図の簡単化 |
第5回 | 制御系の過渡応答1 過渡応答の分類,インパルス応答とステップ応答 |
第6回 | 制御系の過渡応答2 1次遅れ系の過渡応答 |
第7回 | 制御系の過渡応答3 2次遅れ系の過渡応答,高次系の過渡応答 |
第8回 | 要点のまとめと演習I 第1回から第7回までの重要事項のまとめ,関連する演習問題及び解説 |
第9回 | 極・零点と過渡応答 極・零点とは,過渡応答波形の特性値 |
第10回 | ダイナミカルシステムの安定性1 安定とは,ラウスの安定判別法 |
第11回 | ダイナミカルシステムの安定性2 フルビッツの安定判別法,安定判別まとめ |
第12回 | フィードバック制御系の特性1 パラメータの変化に対する感度,外乱に対する感度 |
第13回 | フィードバック制御系の特性2 目標値に対する定常偏差,外乱に対する定常偏差 |
第14回 | 要点のまとめと演習II 第9回から第13回までの重要事項のまとめ,関連する演習問題及び解説 |
第15回 | 理解度確認試験 |
その他
教科書 |
杉江俊治,藤田政之 『フィードバック制御入門(システム制御工学シリーズ3)』 システム制御工学シリーズ コロナ社 2010年
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参考書 |
橋本 洋志,石井千春,汐月 哲夫, 星野 貴弘 『基本からわかるシステム制御講義ノート』 基本からわかる講義ノートシリーズ オーム社 2015年
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成績評価の方法 及び基準 |
全授業回数の3分の2回以上出席した学生に対して以下の配分に基づき成績評価を行う。 ①授業への参加姿勢:10% ②演習課題の評価:10% ③レポートの評価:10% ④理解度確認試験の評価:70% |
質問への対応 | 随時対応します。電話またはメールで連絡下さい。日時を設定します。 尚,授業内の演習課題及びレポート課題の解答は,出題された講義日の次回の講義後に 解答をCSTポータル上に公開しますので,そちらも参考にしてみてください。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎4号館 423B室 Tel: 03-3259-0769 E-mail: hoshino.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
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学生への メッセージ |
制御工学では,数式が多く出てきますが,その数式の意味を理解することに努め,さらに導出 の過程にも注意して下さい。また,その際,電気系や機械系などの実際の制御対象となるもの をイメージすることが理解を助けることになります。 |