2017年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 制御工学 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 星野 貴弘 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I52R |
クラス | A・B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 前期科目「制御の基礎」で学んだ線形制御理論を基礎として,制御系の諸特性,制御の良さ, 制御系の設計等を学習する。 具体的には,以下の項目について理解・修得を目標とする。 ・根軌跡法による制御系の解析 ・周波数伝達関数と周波数応答 ・ベクトル軌跡による制御系の解析 ・ボード線図と周波数応答 ・内部安定性 ・ナイキストの安定判別法 ・安定余裕の評価 ・PID補償による制御系の設計 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を主体とするが,内容理解のために授業開始10分程度を使い,前回の課題に対する解説を 行う.また,授業の後半に講義内容に関する演習を行う。 |
履修条件 | 微分積分,基礎的な微分方程式の解法,ラプラス変換等の知識が必要となる。 また,本科目は選択科目「制御の基礎」の内容を習得していることを 前提に講義を行う。 |
授業計画
第1回 | 講義概要 前期科目「制御の基礎」の重要項目のまとめと講義概要を説明する |
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第2回 | 根軌跡 根軌跡の概念,根軌跡の性質と描き方 |
第3回 | 制御系の周波数応答 周波数応答のゲインと位相,周波数伝達関数 |
第4回 | ベクトル軌跡 ベクトル軌跡とは,1次系のベクトル軌跡 |
第5回 | ボード線図 2次系のベクトル軌跡,ボード線図の書き方,基本要素のボード線図,折点周波数,折れ線近似 |
第6回 | ボード線図の性質1 ボード線図の利点,2次系のボード線図,最小位相系 |
第7回 | ボード線図の性質2 ボード線図の合成,高次系のボード線図 |
第8回 | 要点のまとめと演習I 第1回から第7回までの重要事項のまとめ,関連する演習問題 |
第9回 | ナイキストの安定判別法1 内部安定性とは,ナイキストの安定判別法 |
第10回 | ナイキストの安定判別法2 ナイキスト線図の書き方,ナイキスト線図による安定限界 |
第11回 | 制御系の安定余裕 ゲイン余裕と位相余裕,ナイキスト線図における安定余裕 |
第12回 | PID補償による制御系設計法1 制御系の設計手順,比例補償,積分補償 |
第13回 | PID補償による制御系設計法2 微分補償,PID補償,PID補償のパラメータチューニング |
第14回 | 要点のまとめと演習II 第9回から第13回までの重要事項のまとめ,関連する演習問題 |
第15回 | 理解度確認試験 |
その他
教科書 |
杉江俊治,藤田政之 『フィードバック制御入門 (システム制御工学シリーズ3)』 システム制御工学シリーズ コロナ社 2010年
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参考書 |
石井千春,汐月 哲夫, 星野 貴弘 『基本からわかるシステム制御講義ノート』 基本からわかる講義ノートシリーズ オーム社 2015年
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成績評価の方法 及び基準 |
全授業回数の3分の2回以上出席した学生に対して以下の配分に基づき成績評価を行う。 ①演習の評価:15%,②レポートの評価:15%,③理解度確認試験の評価:70% |
質問への対応 | 随時対応します。電話またはメールで連絡下さい。日時を設定します。 尚,授業内の演習課題及びレポート課題の解答は,出題された講義日の次回の講義後に 解答をCSTポータル上に公開しますので,そちらも参考にしてみてください。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎4号館 423B室 Tel: 03-3259-0769 E-mail: hoshino.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
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学生への メッセージ |
制御工学では,数式が多く出てきますが,その数式の意味を理解することに努め,さらに導出 の過程にも注意して下さい。また,その際,電気系や機械系などの実際の制御対象となるもの をイメージすることが理解を助けることになります。 |