2017年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 光・電子機能マテリアル | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 中川・岩田 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J24A |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 強誘電体デバイスの最新動向、強誘電体の特徴、物性物理(周波数・温度依存)、磁性デバイスの最新動向、磁性材料の特徴、磁気物性、これらのデバイスについて、研究者としての基礎を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義は板書と共に、授業内容理解を助けるプリントを配布する。学習の理解を深めるために、進捗状況に合わせてレポートを課題とする。(岩田、中川) |
履修条件 | 「量子力学基礎」「基礎電子物性」「電子物性工学」の単位を取得しており、「量子物性工学」「半導体デバイス工学」を履修しているこが望ましい。(岩田、中川) |
授業計画
第1回 | 誘電体(1)強誘電体の構造と材料、最近の話題 誘電体、誘電分極、球状誘電体が作る電場について説明する。 電磁気学I及び演習(誘電体)を復習してから授業に参加すること。 |
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第2回 | 誘電体(2)局所電場、ローレンツ電場 微視的視点に立って、原子や分子に作用している局所的な電場、及びその考え方について説明する。また、ローレンツ電場との関連性を説明する。 参考書#1:4.7、参考書#2:3.3、参考書#3:11.1.3、参考書#4:7.1 |
第3回 | 誘電体(3)電子分極、イオン分極、 元素由来のによる分極、イオン性結晶・分子による分極を説明する。 参考書#2:3.2.1、参考書#3:11.3.1、11.3.2、参考書#4:7.1 |
第4回 | 誘電体(4)配向分極、クラウジウス・モソッティ 対称中心を持たない分子による永久双極子モーメント、および誘電率と分極率の関係について説明する。 参考書#1:4.6、5.1、参考書#2:3.2.2、3.3.2、参考書#3:11.2.3、11.1.3、参考書#4:7.2 |
第5回 | 誘電体(5)秩序/無秩序型強誘電体、キューリー・ワイスの法則 強誘電性結晶の分類と強誘電性発現の起源について説明する。 参考書#1:6.1、6.2、参考書#2:3.5.2、参考書#4:7.2 |
第6回 | 誘電体(6)変位型強誘電体 イオン結晶で見られる強誘電体について説明する。 参考書#1:6.1、6.2、参考書#2:3.5.2、参考書#4:7.2 |
第7回 | 誘電体(7)誘電分散、複素誘電率 誘電率の周波数依存性について説明する。 参考書#1:5.4、5.5、参考書#2:3.4、参考書#3:11.4、 |
第8回 | 強誘電体デバイスの実際 実際に応用されている強誘電体酸化物について説明する。 |
第9回 | 磁性体(1)磁性デバイスの背景、磁性体の分類 |
第10回 | 磁性体(2)常磁性、ブリリュアン関数 |
第11回 | 磁性体(3)強磁性、ワイスの分子磁場、キュリー温度 |
第12回 | 磁性体(4)フェリ磁性、反強磁性 |
第13回 | 磁性体(5)角運動量と磁気モーメント、ボーア磁子 |
第14回 | 磁性体(6)角運動量の合成、交換相互作用 |
第15回 | 磁性体(7)光と磁気の応用デバイス、システム |
その他
教科書 |
多田邦雄、松本俊共著、「光・電磁物性」(電子情報通信学会編、電子情報通信学会大学シリーズ)コロナ社
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参考書 |
高重正明 『物性科学入門シリーズ、物質構造と誘電体入門』 裳華房
川辺和夫 平木昭夫 岩見基弘 『基礎電子物性工学』 コロナ者 1994年 第14版
坂田亮 『理工学基礎 物性科学 』 培風館 2011年 第25版
永田一清 『物性物理学』 裳華房 2009年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験 70% レポート、演習・宿題 30% |
質問への対応 | 講義中や終了時に随時受け付ける。また、研究室に来てくれれば対応する。(岩田、中川) |
研究室又は 連絡先 |
4号館412室(岩田)、4号館421室(中川) |
オフィスアワー |
月曜 船橋 13:00 ~ 14:50 4号館412室(岩田)
水曜 船橋 13:00 ~ 14:00 4号館422室(中川)
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学生への メッセージ |